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ブルーアウト

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作家
鈴木光司
出版社
小学館
発売日
2015-12-03
ISBN
9784093864305
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ブルーアウト / 感想・レビュー

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starbro

鈴木光司は新作を中心に読んでいる作家です。著者ならではの海洋ミステリ(ホラー)かなぁと思って読み始めたのですが、日本・トルコ友好125周年記念作品のような感じです。題材的には面白いテーマですが、頁数も少なく、何となく消化不良に終わっている気がします。著者が書きたかったわけではなく、Japan Turkey Global Associationの依頼の企画なのかなぁ?会社の休暇制度の改悪で保留になった、トルコ旅行に何時か行けるといいなぁ!

2016/01/09

ゆみねこ

1890年のトルコの艦船エルトゥールル号の海難事故、そこで救助されたトルコ人の子孫と助けた潮岬大島の住民の子孫。事故から125年の時を経て海の底に沈んでいたあるものを救いあげる。水輝たちの危機には本当に読んでいてハラハラ。125年前の高畑家と現代の高畑家、どちらもエキセントリックな母に翻弄されていたのがちょっと気の毒。

2017/12/08

ぶんこ

1985年に起こったトルコの軍艦エルトゥールル号難破事故。この事故は日本よりもトルコ国内での方が語り継がれていて、それによってイラン・イラク戦争の時にテヘランに取り残された日本人を、危険をおかして助けてくれたと知りました。125年も前の恩義を忘れずに、子孫に伝え続けたトルコの人々に感動しました。他の本でも読んでいたのですが、小説という形で読めたことが嬉しい。アフメットが記した言葉を、ハルがトルコ語で語ったというエピローグは驚きでした。台風情報で潮岬がよく出てきますが、黒潮の怖さをこの本で初めて知りました。

2019/04/13

Yuna Ioki☆

1768-201-42 初読み作家№391 かつて串本沖で難破したトルコ船エルトゥールル号。そして現代と交錯しながら自然の驚異と命を繋が繋がっていく神秘が描かれている。どちらも緊迫した描写で先がどうなるのかハラハラしながらページをめくる手が止まらず一気読み。ダイビングでリップカレントを経験したことがあるだけに水輝とギュスカンが遭難し、救出されるまでの心境がどれ程の恐怖かがリアルに想像してしまった。(幸い危ない目に逢ったことはないけど)

2017/08/29

oldman獺祭魚翁

図書館本 リングの著者が書いた、「エルトゥールル号遭難」を描いた小説。ホラー小説家だと思っていた著者の意外な一面を見せて貰った気がする。著者自身ヨットマンなのは、本作品で初めて知った。それだけに船舶の知識は豊富で正確で有り、おそらくダイビングもかなり経験されているのでは無いかと思われる程 迫真に満ちた描写となっている。100年以上の時を超えて交流する日土の人々の交流と、描かれる串本の美しく且つ厳しい自然。今後はホラーだけではなく海洋小説もどんどん書いて欲しい。海が好きな人には、お奨めの小説。

2016/05/22

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