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骨を弔う

骨を弔う

骨を弔う

作家
宇佐美まこと
出版社
小学館
発売日
2018-06-28
ISBN
9784093864985
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「骨を弔う」のおすすめレビュー

あの骨は本物だったのか? 幼き日々の思い出の色が塗り替えられた瞬間、事件は始まる――推協賞作家・宇佐美まこと『骨を弔う』

『骨を弔う』(宇佐美まこと/小学館)

 心の中を覗いてみれば、誰にだって幼い頃に体験した小さな冒険の記憶があるだろう。いつもはやらないことを、親たちには内緒で、こっそりやってみる。大人には他愛ないことでも、子供にとってはきらめく勲章だ。

 だが、そんな牧歌的な思い出が、恐ろしい犯罪の一側面だったかもしれないことに突然気づいてしまったら、あなたならどうするだろうか。

 宇佐美まことの新刊『骨を弔う』(小学館)は、過去と現実の魂が複雑に絡まり合う物語だ。ことの発端は、新聞の地方面に載った記事。埋められて数十年は経った骨格標本が川の土手から見つかったというささいな事件の一報を、ほとんどの読者は読み飛ばしたに違いない。

 だが、ひとりだけ鋭く反応した男がいた。骨が見つかった替出町のそばで木工職人をしている本多豊だ。豊は思い出したのだ。30年前、小学5年生だった夏に5人の仲間で骨格標本を埋めに行ったことを。しかし、埋めた場所は川ではなく、山だったはずだ。それなのに川で見つかったというのなら、自分たちが埋めた骨は何だったのか。

 まさか、本物だった?

 降ってわいた恐…

2018/7/18

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骨を弔う / 感想・レビュー

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W-G

帯の煽り文句が失敗だったと思う。”驚愕のラスト”を推しすぎて、作品の本質と、読者の期待するところを乖離させてしまった気がする。良く覚えていないが”2018年度ミステリの大本命”みたいな文句も大々的に書いあり、いわゆるホメ殺し。厳しいことをいえば、ラストの仕掛けは「だから何?」で、”感動”に該当すると思われる部分も、震災をダシに使ってる感が強く、豊の苦悩も、京香の心境の変化も、深く切り込めている感はない。スティーヴン・キングの『スタンドバイミー』や『IT』みたいな方向性を狙ってしくじった印象を持った。

2018/08/01

starbro

読メで評判が良さそうなので、読みました。宇佐美 まこと、初読です。タイトルからホラーミステリと思いきや、青春ノスタルジーミステリでした。宇佐美 まことは、若い男性作家だとばかり思っていましたが、年配の主婦作家でした。良い意味で騙されました。著者の他の作品も機会を見つけて読みたいと考えています。

2018/09/13

しんたろー

少年時に幼馴染が集まって山中に埋めた骨…中年になって、その正体が気になった一人が皆を訪ねながら真相を探る…という物語。『スタンド・バイ・ミー』を想起させる雰囲気のミステリタッチで読み易かった。東日本大震災も絡めて描かれているので苦しく哀しい部分もあるが、宇佐美さんらしいタッチでグイグイ読ませるのは流石。とても残念なのは、推理小説としては弱い部分があり、それを補う為か実在の人物を肝として使っている事…好みは分かれるだろうが自画自賛している部分も含めて私は失笑…青春&再生のドラマとして良作だけに、実に惜しい。

2018/09/27

ウッディ

嫌いな先生を困らせる為に人体の骨格標本を山の中に埋めた真実子をリーダーとする小学生の5人組。新聞記事からあれは本当の人骨ではなかったかとの疑問を抱いた豊は、哲平、正一、京香の遠い記憶を繋げた時、忌まわしい真実がに辿り着く。事件の真相は予想どおりだったが、宇佐美まことの小説にあった骨を弔う詩から繋がるリーダー真実子の行方が意外で驚きでした。この作者、読んだのは2冊目だけど、序盤の伏線の張り方と回収の仕方が半端なく鮮やかで、女性だったというのも驚きました。面白かったです。

2019/05/30

ケンイチミズバ

最大の疑問は、5人がリュックに分けて運ぶほどの骨を真実子一人ではたして理科室から盗み出すことが可能なのか。それでも疑問を打ち消すほどのラストに唖然とする。大袈裟過ぎな推薦文も釈然としないがまあいいやという気持ちになる。辛い現実、閉じ込めた感情を素直に吐き出せた時に人は変われることはあると思う。豊の独白は天城越えの真犯人を思い起こした。夜毎の母親と弟子との営みを目撃した衝撃と美しい娼婦がいたぶられる様子に男を殺害したい、許せないという衝動が少年の心に沸き起こる。映画を見た時の自分も心と体の中がもやもやした。

2018/08/14

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