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TEN

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TEN

作家
楡周平
出版社
小学館
発売日
2018-09-21
ISBN
9784093865111
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TEN / 感想・レビュー

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starbro

楡 周平は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、高度経済成長期~現代、今太閤-立身出世の物語でした。話が出来過ぎの感はありますが、面白く一気読みしました。モデルはプリンスホテルでしょうか?ハングリー精神は、とても大事です。

2018/10/05

chiru

戦後のホテル業界を舞台にした、秀吉ベースのサクセスストーリー。ドヤ街育ちの中卒の通称テンの人生は、一流ホテルの御曹司に拾われた料亭の下足番からスタート。独創的なアイデアを次々と打ちだすテンを“異物”と阻む、嫉妬や軋轢や裏切りや親友の謀反に負けず、どこまで登りつめられるのか。登場人物たちの心理描写が豊かで、同じ場所で体感してるような臨場感たっぷり。次世代への強いメッセージが込められたラストは特に感動的で、胸が熱くなり涙しました。働くことの真髄を知った気分。おもしろかった! 傑作! ★5

2019/10/04

ゆみねこ

二段組み、429ページのボリューム!しかし、読み始めると面白さで一気に読了。横浜のドヤ街で暮らしていた「テン」こと小柴俊太の一代記。男の嫉妬は恐ろしい。。

2018/10/08

Yunemo

貂から天へのサクセスストーリー、TENの意味、読了して理解。9つのTEN、成程成程と頷きながら。まさに戦後を跨ぐ太閤記の現代版と捉えていいのかな。人の機微を捉える術、仕える信長に対する秀吉の生き様、改めて感じ入ります。それにしても人って厄介ですね。しっかりとした絆で結ばれる夫婦、上司に対する信頼、同僚への信頼、応えられずの裏切り、何だか人間の業というものをこれまでかというぐらい表現されてます。一人の成功者への道筋の中で展開される人間模様、ゴーイングコンサーンであるべき企業経営者の葛藤、ある意味凄まじく。 

2019/01/03

キムチ27

装丁は、テンの心情そのもの。出自も学歴も寒い少年、食う為に都会へ飛び込んでいく。。幾ばくかの不安と微かな夢を抱いて。2段組みは正直、モチベーション続くかなの危惧、しかも初めのうちは昔読んだような(山崎豊子さんモノとか)定番的流れ。後半大分過ぎて面白さにめっぽう加速度が増す。鼻につくほど「性格のいい」テンがあれあれと、サイコロの目が出続ける。妻も「賢さ」全開。一方。。さすが楡さん、昨今の情勢も取り入れ、しっかり当時の経済情勢を会話に織り込ませているから安心して着地。実に楽しい、経済ノベルだった。

2018/11/02

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