KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

夏が破れる

夏が破れる

夏が破れる

作家
新庄耕
出版社
小学館
発売日
2022-04-25
ISBN
9784093866439
amazonで購入する Kindle版を購入する

「夏が破れる」の関連記事

世界にはまだ知らない部分がある。そう感じることで少しラクになる『夏が破れる』新庄耕インタビュー

 人間の暗部を煮詰めたようなグロテスクなニュースに触れた時、「まるで新庄耕の小説みたいだ」という言葉がぽつりと浮かんだ。ネットで検索してみると、全く同じ感想をつぶやいている人と出合った。ブラック企業の営業マンを主人公にしたデビュー作『狭小邸宅』、サラリーマンがマルチにはまる様子を追いかけた『ニューカルマ』、不動産売買を餌に莫大なカネを騙し取る詐欺師たちの物語『地面師たち』……。今や「新庄耕」は、現代社会の“やばさ”を表現する、代名詞の一つになりつつあるのではないか?

(取材・文=吉田大助 撮影=山口宏之)

「まずい流れですね(笑)。その流れを変えるためにも、今回の『夏が破れる』は爽やか方面を目指すつもりだったんです」  某清涼飲料水のCMを意識した、離島で過ごす少年のひと夏の冒険ものという構想をうっすら進めていたのだという。 「その構想を編集者にしゃべりつつ、離島繋がりで、昔プータローをしていた時に離島で会って仲良くなった男の人の話をしたんですね。その男の人は島外から奥様と一緒にやってきてライフセーバーや観光ガイドをしていて、詳しい言動は伏せます…

2022/6/8

全文を読む

関連記事をもっと見る

夏が破れる / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

モルク

いじめで不登校になっていた中3の進は、沖縄の喜久島という小さな島で夏の2ヶ月離島留学のプログラムに参加する。フランクなホストファミリー、自由な生活…のはずだったのに。苛酷な修練、豚の世話、その豚が食べていたのは?前の部屋にいた女の子は?脳の松果体を食べる?次々と起こる疑問そして想像を絶するグロい描写。あてにならない警察。こんな契約書にサインはするな!進、逃げろ!心がささくれだったまま終盤へ。もしかして一番のクズはあの人?三匹の豚との心通うシーンは好き。それにしても、とんでもない本を読んでしまった。

2022/10/22

おしゃべりメガネ

薄めのボリュームにもかかわらず、なかなかハードな内容的作品でした。読みやすく、展開もサクサク進むのでストレスはほとんど感じませんが、読み終えての充実感はさほど得られなかったかなと。タイトルにあるように夏に読むにはいい感じの作品ですが、爽やかテイストは皆無なので覚悟して読むべきかもしれませんね。結構、それなりのエログロテイストなので、まあまあ体力を要しました。平たく言えば不登校の中学男子の再生物語ですが、再生どころか逆に破壊してしまうのではと思ってしまう、バイオレンス描写があり、破壊的な読書時間でした。

2022/07/23

ma-bo

イジメで登校拒否になった15歳の少年が、沖縄の施設に夏の2ヶ月間、離島留学する事に...そこで起こる事は...作者の過去の作品は地面師や、マルチ商法等、社会の暗部を題材にした作品が多いのだけど実は今回が一番ダークな世界観かな。読む人によっては受け付けない描写が多いかも。

2022/06/14

美紀ちゃん

ん? 悪夢みたいで怖い。 はじめから信介さんがヤバいのは何となく感じたが もう、サイコパス? ひどすぎる。 グロいし。 豚は、人肉を食べちゃうの? 松果体(脳の組織で、子供の松果体には若返り成分あり)摘出されちゃったの? 脳をかき分けて…。のところから気持ち悪い。 恐ろしい。 進のお母さんも、そういうことだよね? お友達? びっくりの連続で怖かった。 逃げられないかと思った。 エロいし、ひどい。

2022/06/27

ゆみねこ

いじめがキッカケで不登校になった中3の進は、親の勧めで沖縄の離島で夏の2ヶ月を過ごすことに。美しいビーチの前に建つ洒落た家、オーナーの命令は絶対、修練と呼ばれる理不尽な行為の強要。エログロシーンも多くてハードな読書に。しかし進が逃げ切れるかハラハラしながらページをめくる手が止まらず。

2022/08/30

感想・レビューをもっと見る