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池上彰の世界の見方 中東: 混迷の本当の理由

池上彰の世界の見方 中東: 混迷の本当の理由

池上彰の世界の見方 中東: 混迷の本当の理由

作家
池上彰
出版社
小学館
発売日
2017-08-01
ISBN
9784093885553
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池上彰の世界の見方 中東: 混迷の本当の理由 / 感想・レビュー

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ともっこ

オーディオブックで聴き終わり。 基本的かつ重要な事項を公正な視点で丁寧に解説した良書。 シリーズの中で、中東が一番難しいと感じた。様々な国の思惑・宗教などが絡み合い、核や資源を持つ国も多く、理解するのは一筋縄ではいかない。 池上さんは本書の中で繰り返し、様々な立場で物事を見るクセをつける重要性を説いている。 中東ほど、理解にその視点が大切な地域はないだろう。 高校生に向けて語った内容だが、大人になってからも大切なことだ。

2022/08/30

かいゆう

イスラム国をどうにかする事はできないものか…などと思っていたが、壊滅させればいいという簡単な事ではないのだなと思った。それではまた新たな火種を生むだけ。太平洋戦争後も日本の天皇を残したGHQのやり方は確かに正しかった。中東は民族や宗教の問題で争いが絶えないのだと思っていたが、ソ、米、英、露の関わりがこんなにもややこしくしているのか。イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の項目はとても分かりやすかった。争いが減っていくためには貧困をなくす事、教育が鍵を握っている、という意見は私も同じです。

2017/10/02

いーたん

知らないことは、のっぺりとした黒い色をしている。わたしにとっての中東はまさにそんなイメージ。タリバンとアルカイダ、スンナ派とシーア派、エルサレムとパレスチナ…など、もやっとした点が線や面になるような感覚で読み進めていけた。しかし、読み終わる頃には、中東が多彩な色と多様な質感で絡み合っていることが見えてきて、問題の複雑さにため息が出た。ちなみに、自爆テロは、イスラム過激派にとっては殉教攻撃というそうだが、はて、この国にも同じような表現があったよね。

2020/10/31

「砂漠の盾作戦」の名前はカッコいいが、石油利権が絡んだ歪な体制が、ビンラディンの反発をもたらし…▼オーストリア皇太子夫妻を暗殺し、第一次世界大戦の引き金を引いたセルビア青年の名はガヴリロ・プリンツィプ。伊坂幸太郎さんの『火星に住むつもりかい?』でも彼について言及されていたはず▼「黒い九月」のミュンヘン五輪事件は、2005年にスピルバーグが映画にしている。ここから、更に世界に憎しみが広がっていった。▼都立国際高校の皆さんが、優秀過ぎてビビる。日本の未来は任せた(←おい)!

2018/05/10

中高生向けの授業が元なので分かりやすい。しかしルワンダもユーゴも中東もそうなんだけど、背後の大国の思惑に踊らされ、代理戦争と化し、摩耗していく姿に真田はともかくとして日曜夜の井伊家の悲哀も思い出し、しみじみしんどい。オスロ合意はノルウェーのおかげなのに、最後にアメリカがしゃしゃりでてきたという池上さんの表現に笑ってしまった。最初はそっぽを向いて、目も合わせなかったイスラエルとパレスチナの代表がノルウェーの海に沈む夕陽を眺め、ゆっくりと歩み寄ったという話を大昔授業で聞いて、いい話だなあと思ったので、特に。

2017/09/18

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