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天国と、とてつもない暇

天国と、とてつもない暇

天国と、とてつもない暇

作家
最果タヒ
出版社
小学館
発売日
2018-09-26
ISBN
9784093886444
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天国と、とてつもない暇 / 感想・レビュー

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みあ

私は謎であなたも謎。花も謎なら宇宙も謎。恋も謎で憎しみも謎。こういう風に私は謎の中で生きていて、それが甘くなったら秘密になるの。私が謎を好きなのか嫌いなのかは分からずに永遠に近付けないのはどこか切ない。私はあなたを愛しているのかもしれないし、私はあなたを憎んでいるのかもしれない。天国に行った私は死んでしまうでしょう。退屈のあまり死んでしまうでしょう。でも、地獄にも行きたくないな。桜も雪も夢も未来も愛しているから。過去の記憶も未来の予感も寂しいけれども、私はこの世界で生きる。だって世界は私を愛しているから。

2020/03/02

tenori

難解でも心地よさを感じるのは、たぶん最果タヒは読み手に対して共感を求めていないからではないか。どことなく突き放す感じ。その言葉に傷つく人もいれば、救われる人もいるだろう。個人的には最果タヒの放つ言葉に意味は求めない。そのリズム感や、映像が見えるような、旋律を奏でるような、独特の感性。そこに描かれているのは日常なはずなのに、最果タヒというフィルターを通って伝わる言葉の列は非日常になる。

2020/07/07

麻衣

成人式からの余生がまだ六十年くらいあって、ひとは好きにならなきゃいけないし、部屋を飾る花も買わなきゃいけない。一度だって死んだこともないくせに今度生まれ変わっても一緒だよとか言えちゃうバカのあの傲慢さってなんなの。嫌いな奴にさえじぶんを端っこからちぎって笑顔で分け与えること、それっておまえただのアホですよ。会ったこともない男と女が付き合っているだけでそれでもひとつの愛が消費されたような気がして、わたしのなかで分解されたかつての牛や豚ってなんのために生きてたの。お願いだから、わたしより生ぬるくならないでよ。

2020/11/16

八百

生きているのを忘れるために甘いものを食べている私というものを忘れるために美しいものを見つめてみる〜はたまた岩肌に刻まれてみたり蒸発して星になってみたりひょっとして既にもう亡くなってしまっているのかしらと勘ぐりたくなるほど存在の薄い肉体がそこにある。言葉を感じるのが詩なのだからアンダーラインを引いて一語一句を分析したりするのは野暮なのだけど僕のくたびれた受信器はだんだんと新しい電波に対して針が振れなくなって来ているようだ。でももうひと頑張りしてくれないかな、タヒさんのとびきりの言葉にもう少し触れていたいから

2020/01/26

千穂

著者の詩集は初読。若い感性が時々私にはくすぐったい。今回図書館で借りてザッと目を通したが、手元に置いて時々読み返してみたい一冊となった。

2019/01/06

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