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旅ドロップ

旅ドロップ

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作家
江國香織
出版社
小学館
発売日
2019-07-01
ISBN
9784093886994
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旅ドロップ / 感想・レビュー

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starbro

江國 香織は、新作中心に読んでいる作家です。冒頭の三篇の詩が印象的でした。旅情をソソル旅のエッセイ、ちょうど良いタイミングで読みました。著者もMAPSを愛読していたんですね。私は、明日から帰省&トルコ周遊旅行に旅立ちます。

2019/08/09

まーくん

江國香織さんは初めて。お名前はかねて気になっていたが図書館で見かけて。小振りなサイズのエッセイ集。JR九州の旅行誌に連載した表題のエッセイが中心だが、プロローグとして詩が三篇。うち一つが妙に生々しく惹きつけられた。《夜の新幹線はさびしい/一人で乗っているからさびしい/窓に車内が映るからさびしい/みんな疲れて寝ているのもさびしい/…中略…/ジュージツした人生なんです/ケッコウ忙しくて/エエ、旅は大好き/でも 夜の新幹線はさびしい/コウコウとあかるすぎるからさびしい》身に沁みる。帰京の東海道新幹線の情景が…。

2021/06/07

takaichiro

江國さんと気楽な旅に出ようと新刊に手が伸びました。お盆休み。道路・新幹線・空港は大混雑。暑さにめっぽう弱く、長めの休みをシルバーウイークに合わせてとる私。クーラーを効かせた部屋で静かに本を読んでいます。江國さんは単なる旅行loverを超え、人間のあらゆる活動が好きなんでしょう。どんな所にでも行っちゃうし、出会う人々や食事にいちいち心を解放し味わい尽くしています。心も体もパワフル!本書でひ弱な私の手を引いて「本もいいけど、たまには見知らぬと土地の他人と奇跡的な出会いでも楽しんだら」とアドバイスをくれました。

2019/08/10

アン

甘くて、酸っぱくて、爽やかな色とりどりのドロップのような味わいのあるエッセイ。旅先で最初に入る店、フランクフルトの空港での乗り継ぎ、ラジオから「はみだす空気」、馴染みのないデパート、シベリアで淹れてもらった紅茶…。飛行機での旅から何気ない日常で見つける旅まで、多様な視点から綴られ、日々を慈しむ江國さんの人柄が伝わってくるようです。家をあけて帰ると「ああ、よかった、家がまだあって」との言葉にとても共感。旅のよろこびと自分の居場所の大切さをしみじみと。旅のたのしみ方は自由自在。

2020/06/24

よむよむ

旅にまつわるエッセー37編と3編の詩が収録されている。JR九州の車内誌に連載されていたもののようで、九州の話題も多かった。どれも3ページほどの話なのに、江國さんの人柄が表れるような楽しく、懐かしく、素敵なキラキラした思い出たち。行ったことのある場所は自分の思い出を重ね、未知の国には想いを馳せ、食べ物には食欲を刺激され、タイトルのドロップのようにいろんな味わいを感じる小さな物語がつまった素敵なエッセーだった。

2019/09/30

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