お多福来い来い: てんてんの落語案内
あらすじ
笑いと涙と希望が詰まったコミックエッセイ。
「どうせ私なんて 何やっても うまくいかないんだ。
私は何もできないダメ人間だし 私なんてオタフクだし」
そんなネガティブ思考クイーンだった漫画家・細川貂々さんが――
「どうも私 なんだ何をやっても うまくいきそう。
私はうたれ強いカメ人間だし 私はお多福だから シアワセがたくさん来る」
と、落語を通して希望をもてた!
貂々さんが本書で取り上げるのは、「芝浜」「牛ほめ」「まめだ」「七段目」「死神」「寿限無」「唐茄子屋政談」「七度狐」「松山鏡」「後生うなぎ」「始末の極意」「替わり目」「時うどん」「あたま山」「ざる屋」など名作古典落語24演目。
落語に登場する「愛すべきダメ人間」たちに学んだ「シアワセの招き方」を愛情たっぷりに描きます。
「自分が大キライ」――生きづらさを感じているあなたを励まし、そっと背中を押してくれる、かつてない落語コミックエッセイ集の誕生!
笑えて泣けて、希望がわいてくること請け合いです。
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ジャンル
お多福来い来い: てんてんの落語案内 / 感想・レビュー
美登利
表紙絵がとても可愛い。しかし、中のエッセイの絵は…(苦笑)てんてんさんが落語が大好きなお坊さんと知り合い、その後落語がどういうものかどんな噺があるのか解説してもらうお話です。落語を生で聞いたのは1回。次男の高校の芸術鑑賞会(学校寄席)で楽しませて貰いました。内容は忘れてしまったけれど鶴光さんはやはり面白かったです。この中で紹介されているものはてんてんさん同様オチが分からない噺が多い気がしますが、今度「まめだ」をYouTubeで聞いてみようと思いました。
2018/09/22
シンシア
ネガティヴ思考クィーンの私だったはずですが、そういえばいつのまにか、そうでもなくなっていました。誰かの影響なのか、自分が鈍感になったのか?!落語を知ることで、そうそうと思ったり、私の方がマシだわと思ったり泣いたり笑ったり、お多福来い来い。
2019/02/01
ふじ
コミックエッセイで落語入門?と思いきや、ツレうつの貂々さんということで、どちらかといえば『ネガティブな私と落語の出会い』というエッセイ。昔読んだ本もネガティブネタだったけど、そういう作風なのかな…?
2018/08/26
鯖
昭和元禄落語心中やいだてん等、最近えねっちけーさんで落語を扱ったドラマが多いので手にとった本。芝浜はやっぱりいいなあ…。しかし落語、割とオチがないというか投げっぱなしで説話集みたいなものも多いんだなあ。きっちりオチがついてる話ばかりかと。子どもを思う気持ちが空まわる寿限無もあれば、なぜか赤子を放生会しちゃう「後生うなぎ」もあり、…それはいい話じゃないだろとなったりも。
2019/02/06
わらわら
細川貂々さん「ツレが鬱になりました」の原作者とは知っていたが読んだことはない。帯に「てんてんの落語案内」と書かれていて読まなければと思った。古典落語24噺が載っている噺の最後に書かれている「ツレコラム」がいい。そっか落語って哲学的なんだと思う。関東育ちの私は子ど頃は江戸落語、関西住まいの今は上方落語が大好き。「時そば」と「時うどん」、うどんのすする音、つゆをすする仕草、清八のあほさ加減が大笑いになる。落語の見方「おもしろいとこは笑いをこらえてはいけない、声を出した思いっきり笑う」確かに納得!
2018/12/20
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