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生と死にまつわるいくつかの現実 (小学館文庫 ハ 8-6)

生と死にまつわるいくつかの現実 (小学館文庫 ハ 8-6)

生と死にまつわるいくつかの現実 (小学館文庫 ハ 8-6)

作家
ベリンダ バウアー
BelindaBauer
吉井智津
出版社
小学館
発売日
2015-07-07
ISBN
9784094061314
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生と死にまつわるいくつかの現実 (小学館文庫 ハ 8-6) / 感想・レビュー

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巨峰

英国女流ミステリ作家の作品。主人公は海辺の田舎町に住む10歳の少女。父は失業して働くことを諦め、母はしっかりしていて父の分まで働く。少女は、日頃かまってくれる父が大好きなのだがしかし。物語の途中で衝撃的な事実が徐々に判明するにつれて少女の幼年期は荒れ狂う昏い海に叩き込まれる。この作家さんを読むのは5作目なんだけど、訳のせいかもわからないけど、どこか散漫な印象をうけた。用意されたいくつかのサイドストーリーがいまいちつまらなくてなかなか読むスピードがあがらなかった。それでも読者の心を捕まえる力技はあると思う。

2019/01/10

papako

読みやすくて面白かったんですが、なんか、やるせないお話でした。10歳のちょっとぽっちゃり気味の女の子。学校ではいじめられがちで、大好きな父親に構ってもらいたくて一生懸命。周りでは、ヒッチハイクをする女の子が殺される事件が連続する。まさかつながらないよね?と読み進むと。。。本当に、10歳の女の子の気持ちが、切なすぎる。タイトルの『生と死にまつわる〜』というより『結婚にまつわる』の方がピンとくるかな。

2017/06/24

ペグ

純文的な題名とは裏腹のエンターテイメント。ハリウッド映画にでもなりそうなお話で。(トゥルー グリッド)で無く(勇気ある追跡)を観てる父親に気がつくべきだった。大変な事態になるまでの母親の心理があまり描かれていないのが残念だった。バゥアーさんは子供に辛い思いをさせておいて頑張らせるのが上手いなぁ〜(*^_^*)

2016/01/10

yoshimi

10歳の少女・ルビーの目線で語られる。とにかくルビーが愛らしくて健気で、ベリンダ・バウアーは子どもを描くのが本当に上手い。後半、急に犯人が明らかになり(その前にほぼわかるようにはなってるけれど)ちょっと面食らうこともあったが一気読み。哀しく切ない結末だけど、ルビーの成長が見られるラストはほんのり希望が見てとれて救われた。

2017/02/17

しゃお

ちょっとぽっちゃりな幼児体型の少女ルビーの視点を中心に描かれるサスペンス。仲の悪い両親に心を痛めながらも、大好きな父親と一緒に行動するうちに、田舎町で起きる連続殺人事件の真実に知らずに近づくルビー。じわりじわりとくる胸を締め付けるような痛みをルビーと共に感じながら迎える結末は、ベリンダ・バウアーらしく決して後味は悪くない、どこか希望を感じさせるものだったのは、少女が少し大人へと成長する様子が描かれているからかも知れませんね。

2016/03/03

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