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ミラノの太陽、シチリアの月 (小学館文庫 う 13-1)

ミラノの太陽、シチリアの月 (小学館文庫 う 13-1)

ミラノの太陽、シチリアの月 (小学館文庫 う 13-1)

作家
内田洋子
出版社
小学館
発売日
2015-10-06
ISBN
9784094062205
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ミラノの太陽、シチリアの月 (小学館文庫 う 13-1) / 感想・レビュー

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ミカママ

著者について前知識なく読み始めたが、その魅力と世界にグイグイ取り込まれた。エッセイにもかかわらず、イタリアで暮らす人々を描いた短編小説集、と言われても違和感ない。彼女の鋭い洞察力、抜群の人たらし術(真似したい)、美しい文章に魅了される。お気に入りは『鉄道員オズワルド』。情景や登場人物の心情がどわ~っと押し寄せてきて、一気に呑み込まれてしまった。【出版社献本】

2018/07/28

KAZOO

この作家の「モンテレッジオ」を読んでファンになってしまいました。これはエッセイでミラノに住んでいてそこから派生する筆者の生活などが語られています。エッセイとはいうものの短い物語のような感じでイタリアでの様々な人々が生活する様子が浮かび上がってきます。イタリアに住んでいる塩野さんや須賀敦子さんと並んで読んでみようという作家が増えました。

2019/03/16

さと

濃い旅をした。異国でありながらどこか郷愁を誘うような空気に包まれる。「イタリアがイタリアであり続ける」ための掟。食や車や衣服に人を見る。明るく陽気な観光イメージを一枚はがしたら その下には 生活 があり憂いや陰が漂う。でもそこには自分の人生や運命を自ら尊び誇りとする姿があり、偽りのない愛や情熱がしっかりと根付いている。「鉄道員オズワルド」「海の狼」「シチリアの月と花嫁」が好きだ。

2016/11/30

Lara

タイトルからして、何だか期待持たせる題名だ。とても面白く読ませて頂いた。小説なのか現実なのか判らず読み続けました。10作品どれも濃いドラマがあり、人が生き生きと自分の人生を生きていて、どれも濃い。美しいイタリアの景色が、目に浮かびます。

2022/06/28

のぶ

観光的なものはほとんどなく、地域密着型のエッセイだった。エッセイと言うとやんわりした自分の想いなどを綴ったものをイメージするが、これはミラノの人たちとのふれあいを描いているものが多い。各章30数ページでまとめられているが、それぞれがプロットを基に書かれた短編小説のような感じを受けた。だから気軽なエッセイのつもりで読むとちょっと疲れるが、集中して読んでいくと、地域の人の行動や感情がとても丁寧に描写されていて、非常に読みごたえがある。イタリアの知らない一面を見られた一冊だった。

2017/02/09

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