闇を叩く (小学館文庫 い 43-1)
闇を叩く (小学館文庫 い 43-1) / 感想・レビュー
あすなろ
叩き語り。稲垣潤一さんをご存知ですか?ドラムを叩きながら歌うから叩き語り。長年、彼の音楽を聴いてきた僕には楽しい一冊であったが、当時の稲垣氏には閉塞感や心身の均衡が激しく上下する大変だった仙台でのデビュー前。下積時代が長かったと知っていたが、こういう生活だったんだと知りました。稲垣さんの歌うAORの名曲の数々やビリージョエルは聴いてみたい!ナルホド、ビリージョエルかと膝を打ちました。解説の鈴木雅之さんの内容も良かった。2人共大ファンなんですよ。
2017/03/12
キムチ27
闇を叩く?1970年中期、先が見えない稲垣青年がただメジャーに憧れ、音楽に燃えたい・・そんな思いでドラムを叩く情熱になったのでしょうか。私が知った彼はメジャーでクリスマスキャロルやドラマチックレインで売れた時。まさか、あの国分町で、東一番町で・・同じ時間を歩いていたとは。自分の時間を追体験で来た素敵な読書でした。シャネルズの鈴木さんが後書きで述べる様に、本人も同じく呟く様に「クラブで、キャバレーでの下積みの時間は決して苦しかった時間とは思えない、楽しかった」という心は読み手に取り、虹色に輝くメッセでした。
2017/02/16
みや
何となく昔から気になる存在だった稲垣潤一。いつも所在なさげでポーカーフェイス。ドラムを叩きながらしっとり歌い上げるという違和感。しかし、10年にも及ぶハコバンとしての下積み時代からデビューを掴み取るまでの青春ストーリーである本作に接すれば、氏が筋金入りのミュージシャンであり、人並み外れた音楽好きであることは明白。幸せだったと回想する子どもの頃の経験がブレない実直さを涵養し、それが成功へと繋がる礎になったのだと捉えた。
2023/02/08
さんつきくん
「クリスマスキャロルが流れる頃には」の大ヒット曲で知られる、稲垣潤一が仙台での下積み時代からメジャーデビューするまでを描いた自伝。10代で東京に来て挫折。仙台に戻り夜の店でドラムを叩く日々。ディスコやキャバレーでいわゆるハコバンとして即存のコピー曲を演奏し、歌う。中盤まで淡々したハコバンの描写だったが、やがて歌が認められて、メジャーデビュー。そのサクセスストーリーが痛快だった。所々、当時の仙台の描写が挟まれていて、ノスタルジーに浸れた。解説がラッツ&スターの鈴木雅之さんが担当していて、とても豪華。
2017/01/04
CherryBlue
稲垣潤一の自伝。理解ある両親に育てられたのが伝わる。
2016/01/07
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