セカンドウィンド (3) (小学館文庫 か 24-4)
セカンドウィンド (3) (小学館文庫 か 24-4) / 感想・レビュー
どぶねずみ
この巻が一番臨場感あってのめり込めた。高校の自転車競技部でキャプテンを務めた溝口洋の自転車人生。私自身も中学、高校って他のスポーツでキャプテンを務めたが、私はいつも自分のことしか考えておらず、洋のように部活全体をいつも考えて行動するようなキャプテンではなかった。強いチームにいると、考え方も大人の考えができるのかな?と感じた。そしてロードバイクの乗り方もギヤを重くして速く走るのが良いと思っていたけど、その方が疲れやすいんだと、またひとつ勉強させてもらった。続編があるなら、レーサーになった洋を観てみたいな。
2019/08/31
はじめさん
シリーズ完結巻。三年生に進級し、キャプテンとなった主人公。二年生は自称四天王とバリバリだが、新一年生の中には一般入試を経て入学した運動未経験者も。監督たちは入部を渋ったが「部活動だから」と自らが説得し入れたはいいが、企業ジュニアチームからあがってきたような即戦力たちとの実力差は明白。自らが遅れがちな1年生のフォローにまわると、自分の練習量が減り、レギュラーの座も危うし。寮で同じ部屋のマネージャーからは「お前、特待生で結果出せないのをまぎらわせるためにあいつ入れたのか?」とのツッコミ。キャプテンの責任とは?
2020/09/20
ちゅーい@おしん
シリーズ最大の山場と言っていいでしょうね。 主人公の溝口洋がいよいよ自転車部を背負って立つ立場になり、人間関係やマネージメントなどの様々な問題にもぶつかっていき精神的にも成長するあたりの描写はヤキモキさせてくれます。 今回は特にレースシーンの描写が多かった気がします。 大会でのライバルとの駆け引きや、チームメイトとの連携などは読んでいて手に汗握る躍動感があります。 いずれ世界に羽ばたいていくのだろうなと予感させる余韻を感じました。 まだまだ続きが読みたい作品です。
2015/12/13
山目
爽やかな青春です。悩みは多いですが。真面目に誠実に、素朴に立ち向かう。正面きって戦えるのは、一部の才能ある人だけかもしれないけれど、自分のできることを一歩一歩やるしかない。この素朴さが好きです。
2015/12/20
*takahiro✩
復活。こうでなくっちゃ。3巻の中で断トツに良かった。両親の話など伏線の全てが回収されたわけではないので著者は続編を書くつもりはあったのだろうが、これで終了にして良いくらいの出来映え。それでも読者としては是非続きも読んでみたいが、もう書くのを諦めたのかも知れない。主人公を取り巻く人たちが余りにもマンガチックで変人ばかりなのはちょっと軽すぎる感じ。
2016/11/23
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