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船に乗れ! 2 独奏 (小学館文庫 ふ 10-8)

船に乗れ! 2 独奏 (小学館文庫 ふ 10-8)

船に乗れ! 2 独奏 (小学館文庫 ふ 10-8)

作家
藤谷治
出版社
小学館
発売日
2016-06-07
ISBN
9784094063011
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船に乗れ! 2 独奏 (小学館文庫 ふ 10-8) / 感想・レビュー

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まるる

1巻がキラキラ眩しすぎて2巻が辛い。つらい、つらい、つらい。熱に浮かされていたような幸せな時間から、自分の音楽のレベルを自覚し、裏切られ、卑怯者になってしまったサトルがつらい。自分の気持ちをどうにもできなくて行動した結果、音楽を諦めることになってしまった南がつらい。あの輝いていた時はもう二度と戻って来ない。金窪先生の「なぜ人を殺してはいけないのか」の授業がとても良かったのに、もう登場しないのかと思うととても残念だ。

2016/09/13

ユメ

若さゆえの傲慢、荒ぶる自意識と真正面から向き合う巻。自我の暴走が招く悲劇は読んでいて辛いけれど、これも青春を描く上で避けては通れない一面なのかなとも思う。サトルがドイツへチェロを学びに行くことが決まったとき、枝里子が叫んだ言葉の悲痛さが忘れられない。ただ才能があるだけでも、努力を怠らなくてもだめなのだという音楽の残酷な現実。どん底に突き落とされたサトルが最後に弾いた、この一年の全てを含むようなラフマニノフが、こんなときでも容赦なく美しい。音楽は、そして人生は、独奏だけではないのだという事実を噛みしめた。

2017/05/09

たるき( ´ ▽ ` )ノ

Kindle Unlimitedにて。嫌気がさすような出来事があり、読むのをやめようかと思った。哲学的な部分はかなり読みづらく、逆に演奏シーンは臨場感があって好き。

2023/10/11

メルル

いつまでも純粋ではいられない年頃。南の音楽への思いは凄まじく、津島に対する嫉妬とそれに反するよう抱える愛しさ。どうにもならない気持ちがそうさせたのだろうか。情熱は時に人を壊してしまうのか。津島のどうにもならない気持ち。高校生にはどうすることもできないだろう。気持ちを整理できないまま、八つ当たりとも思える行動にでてしまう。これは一生許されることのない罪。「なぜ人を殺してはいけないのか」これは一定の解答を得たような気がする。納得させられてしまった。

2016/08/29

鏡也

二冊目。音楽をやるには金とコネ…という高校生には重たい現実が突きつけられる。サトルはドイツに短気留学することになるが、恋人の南はそれに反対する。二人の運命がどうなるのか…。ラストは、個人的に鬱展開でげんなり。

2016/11/16

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