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ロンドン・デイズ (小学館文庫 こ 1-1)

ロンドン・デイズ (小学館文庫 こ 1-1)

ロンドン・デイズ (小学館文庫 こ 1-1)

作家
鴻上尚史
出版社
小学館
発売日
2018-02-06
ISBN
9784094064902
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ロンドン・デイズ (小学館文庫 こ 1-1) / 感想・レビュー

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ごへいもち

今の私には合っていたみたいで楽しく読んだ。英語力ないのに中年期だったのによく頑張りましたよね。話が見えないのに同席しなくてはならない状況にも共感

2018/05/07

紫羊

鴻上尚史さんの英国留学記です。留学先は音楽演劇学校。シェイクスピアの国の演劇教育、最後まで鴻上尚史さんを悩ませた高い言葉の壁、英語を母語とする生徒をも悩ませる微妙な言葉の壁など、興味深い内容に引き込まれた。

2021/06/18

タイコウチ

鴻上さんの英国名門音楽演劇学校での1年間の留学日記。すでに日本では大人気の劇団を率いる劇作家・演出家であった39歳が、自らのプライドを一旦棚上げして挑むフィジカルな演劇の基礎訓練。あの飄々とした鴻上さんをして、隕石が落ちて明日の授業がなくなればいいと願うほどの厳しさ。毎日の悩みや苦しみは、演劇の訓練そのものに加え、英語や複雑な社会構造を背景とした差別や人間関係の問題。演劇にそれほど関心がなくても、鴻上さんの鋭くもユーモアあふれる視点に学ぶところ多いオープンな1冊。でもやはり鴻上さんの舞台を一度見てみたい。

2019/03/10

hal

演出家の鴻上さんが、ロンドンの演劇の学校に1年間留学した時の話。「英語が聞き取れない。」イギリスでは階級や出身地ごとに発音がまるで違っていて、標準的な英語(RP)を話す人は1割もいないので。このあたり、イギリス映画を観てると切実に感じる時があるので、なるほどでした。授業などで、「質問は?」と聞かれたら、感想を言って良い。「発言の内容でなく、とにかく発言をすることが大切」というところは、わかってはいても、やはり難しいですね。

2018/09/09

西澤 隆

どんな仕事にも技法はあり、技法の習得のための手段の蓄積は文化の一部になる。自分自身が高いスキルで仕事をしているとしても自分が「たまたま」その技術を取得できたのであればあまり意味がない。だからきちんと技術を次に伝える技法を歴史的蓄積のあるところへ学びに行こう。そんなある意味三蔵法師のようなコーカミさんのロンドンでの一年間の日記は「教えられることの内容は理解できる素地は十分にあるのに媒介としての『英語』がわからない」という苦しみがどんどん伝わってきて楽しくもシンドイ一冊。まさに脳味噌から汗をかく感じなのです。

2018/02/12

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