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ガラパゴス (下) (小学館文庫 あ 16-7)

ガラパゴス (下) (小学館文庫 あ 16-7)

ガラパゴス (下) (小学館文庫 あ 16-7)

作家
相場英雄
出版社
小学館
発売日
2018-07-06
ISBN
9784094065336
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ガラパゴス (下) (小学館文庫 あ 16-7) / 感想・レビュー

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🅼🆈½ ユニス™

これは小説であり、フィクションである。しかし、今の日本を切り取り過ぎてる感じがして仕方がない。身元不明相談室で未解決事件の (中身より数を重視する) ノルマを課せられた刑事から田川刑事に助けを求められる。身元が当れる極めて少ない材料から壮大なストーリーが始まる。紙切れから始まって今の日本はどう言う状況に置かれてるのかまで切り裂く❗️ここまで追い詰められている…日本、大丈夫か?と叫びたくなる。現在の日本の雇用市場が奇形化されつつ。読後に聴く沖縄の唄が耳殻の奥でこだまする。悲しい涙を必死で堪える。★5❗️

2020/01/02

五右衛門

読了。上巻よりもずっとずっとスピードアップしながら物語が加速していきました。田川さんが向かう先々で丁寧に一つ一つ証言を集め、重ねていき終盤の実行犯、実行共犯者までは追い詰めました。二人とも辛い、悲しい動機でした。その犯行を考案し、教唆し、指示した本当の悪の根源は・・・ジギジョーこんな理不尽な終わり方、物語と判ってはいるんですがのめり込み過ぎて納得いきません。しかしこの終わり方が現実のような気もします。このシリーズ続編無いですか?

2019/04/11

バネ

私自身派遣関連の仕事をしている為、国の政策には翻弄されまくっているが、ソレを補って余りある程にやるせなく重い作品だった。 やはり、大きな権威には一介の刑事レベルでは抗えないのだろうか。。 ただ「貧乏の鎖は俺で最後にしろ」と言って殺された仲野の無念をはらすべく、最後まで事件の根っこを立件する事に奔走した田川の存在が一縷の光であった。

2018/08/16

saga

継続捜査班・田川刑事の地取り、鑑取りが全国展開で進み、点が線になっていく過程を楽しめた。鳥居刑事の過去の生い立ち、派遣労働者が直面する劣悪で陰湿な労働環境、そしてガラパゴス化して国際競争力を失った日本の自動車産業のマイナス面が生んだ犯罪という構図が分かりやすく配置されている。最後は政治的な圧力による、田川にとって不本意な幕切れ。さて、彼が人材派遣会社・森社長に突き付けた落とし前はどうなる? まあ続編になるようなことはないんだろうな……

2021/10/29

ピロ麻呂

社会派ミステリーって予想外の結末は期待できないけど、時事問題などがよく分かり勉強できていいね☆彡国によって仕事に対する考え方は違う。日本の文化に合わせたガラパゴス化はいいと思うけど、僕らは海外の事情も知るべき。海外は転職なんて当たり前だもんね。終身雇用制度が崩壊して自由に転職できる社会となっていくのなら正社員と派遣社員との格差が是正されるよう法整備して欲しいものです。

2018/07/18

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