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緑と赤 (小学館文庫 ふ 2-2)

緑と赤 (小学館文庫 ふ 2-2)

緑と赤 (小学館文庫 ふ 2-2)

作家
深沢潮
出版社
小学館
発売日
2019-01-04
ISBN
9784094066012
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緑と赤 (小学館文庫 ふ 2-2) / 感想・レビュー

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Takanori Murai

在日韓国人。日本に帰化した元在日韓国人。韓国人に好意を寄せる日本人。日本で学ぶ韓国人。何のわだかまりもなく関係を築きたい人々に、歴史が架した重い足かせは今でもはずれない。切ない思いをする若者たち。文在寅さん、安倍晋三さん、未来の若者たちから足かせをはずしてやってはくれないか。

2020/01/12

Satoshi

韓流ブームとヘイトスピーチが混在している中で在日韓国人、ヘイトカウンターの女性、日本に留学した韓国人と帰化した元在日韓国人が語り手となり、ストーリーは進む。物語の軸に韓国人へのヘイトがあり、日本人として恥ずかしくなるが、在日特権を許さない会なんて団体が現実にあった。

2023/06/22

lily

海外旅行に行くことをきっかけに在日コリアンを強く意識することになった金田知英と、その友人をめぐる物語。彼女の本名キム・ジヨンが『82年生まれキム・ジヨン』と被ってドキっとしたが、生きづらさに悩むという点では知英も同様である。生まれも育ちも日本だが、故郷は韓国。帰属意識を求める思春期に葛藤は続き、新大久保のヘイトスピーチに遭う。友人のジュンミンと梓の恋愛は狭量な価値観に阻まれたが、国籍だ政治だといった大袈裟なことからでなく、その人がどうなのかという個人のつながりからその国を見たい、と強く感じる。名著。

2021/06/13

YOUCO19

表題の緑と赤はパスポートの色のこと。パスポートを取り寄せて初めて知った自分の出自。実は在日韓国人だった知英。ヘイトスピーチが騒がれだしたのはいつ頃からだったか。国籍のことなど意識しないで暮らしていけるのは平和だからこそ。これは韓国のことを考えるきっかけとなる6つの連作短編。多くの人に読んでほしい。新聞に出ていたお勧め本。

2019/12/23

門哉 彗遙

簡単に分かったつもりになってはいけないと思っているけれど、ジヨンの狂いそうな壊れ方がとてもせつない。心の産毛を大切にしなければと思う。過去の自分が恥ずかしすぎる。

2023/02/11

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