教場0 刑事指導官・風間公親 (小学館文庫)
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教場0 刑事指導官・風間公親 (小学館文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
教場、教場2に続くというか舞台はその前に戻っての話です。風間道場ということで主人公がまだ指導官になる前の話で現場から風間の下でOJTで刑事の資質を見分けられるということのようです。話が6つ収められていてそれぞれがちょっとした手がかりで解決します。対応がまずいとすぐ駐在所へ戻すと脅かされたりしています。6番目の話でなぜ風間が隻眼になったのかがわかります。
2019/11/13
ponpon
シリーズ第3巻にしてエピソードZero。風間教官が現役の刑事だった頃、新米刑事が風間と3ヶ月ペアを組み指導を受けつつ、刑事としての素養があるか見極められる。6篇ともに新米刑事らは事件に悪戦苦闘しますが、風間の態度は厳しさのなかに優しさが見え隠れする。また風間が隻眼となった第6章第4章の出来事や第4章の証拠集めなど風間の刑事意識には言葉を喪う。まあ風間だから解決に導けるのであってボンクラだとシナリオ捜査で冤罪づくりになりそうだけど…。風間教場の文庫化が待ち遠しい。
2020/03/21
小説を最初に書いた人にありがとう
教場シリーズのエピソード0、風間教官が現役刑事だった頃の話。県警の中の将来を嘱望される若手が風間道場に研修にくる一話完結の短編集。短編集だから楽しみながら一章ずつ読了。中でも「指輪のレクイエム」、ほんとに切ない話だった。推理、人情、がバランスよく入っている最高の警察小説。
2020/05/29
蒼
教官になる前の刑事風間と、彼の下で刑事としての仕事のイロハを学んで行く新人刑事の物語。前二作に比べてピリピリとした緊張感が薄れているように読んだ。「タヌキおやじ」と評される風間にやや吹き出しつつも、血の通った人間なんだと当たり前の事を再確認している自分がおかしかった。ただラスト彼が右眼を失うエピソードにはあの風間が犯人の気配に全く気づかないという設定には、難あり過ぎじゃないかと納得がいかなかった。
2020/01/29
金吾
たんたんと話が進んでいっています。本当にこの状態で犯人は犯行を認めるのだろうかという疑問を持つ部分はありましたが、少しの兆候で犯罪にアプローチしていく様子は面白かったです。「仮面の軌跡」が良かったです。また「指輪のレクイエム」は哀しかったです。
2021/06/20
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