駄犬道中おかげ参り (小学館時代小説文庫)
駄犬道中おかげ参り (小学館時代小説文庫) / 感想・レビュー
ゆみねこ
天保元年、六十年に一度の「おかげ参り」の年。博徒の辰五郎と奉公先から抜け出した子供・三吉とすぐに死のうとする美女・お沙夜、代参犬の翁丸の三人と一匹のお伊勢参り珍道中。笑ってちょっと泣ける人情もの。東海道のグルメも満載の楽しい一冊です。面白かったです♪
2021/03/22
海猫
お伊勢講のくじが大当たりして、博徒の辰五郎は伊勢に旅立つ。代参犬の翁丸、奉公先を抜け出してきた子供の三吉、訳あり美女の沙夜が加わっての珍道中。主人公の辰五郎がちゃらんぽらんでいい加減なやつなんだけど、行動的で粋なところがあって人情に厚く、憎めない。道中の一行らとの掛け合いも楽しい。そんな彼らが出会う可笑しな事件の数々。とにかくエピソードが豊富で、展開がコミカルなので読んでいて明るい気持ちになる。旅情が漂うし、あちこちで名物を食べる場面は飯テロ的。終盤になるとお別れが寂しくなるが、続編が出ているので読もう。
2021/02/23
葵@晴読雨読
土橋さんの時代小説は外れなし!面白かった~( ≧∀≦)ノ遊び人の辰五郎、死のうとしていた沙夜、奉公先を抜け出してきた子供の三吉が伊勢参りの珍道中。一気読みです🙂
2020/06/07
klu
訳ありの3人が旅を経て”家族”になっていくお話。ワン公は駄犬なのか名犬なのか?
2020/06/10
Sakura
博徒の辰五郎は賭場で多額の借金を背負ったところ、お伊勢講のくじがあたり、長屋代表として伊勢を目指すことに。なぜか食いしん坊の代参犬・翁丸、小生意気な三吉、自殺未遂の沙夜と偽家族を装いつつ、旅を続ける。いい加減なようで情もあり、文学や各地の名産にも詳しい辰五郎。釣りをしたり、武芸大会に参加したり、やくざに追いかけられたり、と珍道中。気軽に楽しめて、旅が終わるのが残念な気持ちになったけれど、続編があるのがわかって嬉しくなった。
2021/04/19
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