増補版 九十歳。何がめでたい (小学館文庫 さ 38-1)
増補版 九十歳。何がめでたい (小学館文庫 さ 38-1) / 感想・レビュー
chie-don
荒ぶる作家・佐藤愛子さん、大正十二年(1923年)亥年のお生まれ(゚ω゚) 九十を越えてなお、怒りを原動力に書いておられる。でも、やっぱり舌鋒の鋭さは往事ほどではないかなぁ。そりゃそうだ、九十過ぎてるのだもの。私なんか、還暦前でもガタがきているし(・ω・)その時そのときを猪突猛進で、気概を持って生きてこられたんだね。「いちいちうるせえ」見習わないと(笑)
yukaring
佐藤愛子さんの90才のエッセイ集。誰にでも忍び寄る"老い"をこんなにユーモアたっぷりに、しかも辛口のエッセンスを交えて語れるのは佐藤さんくらいかもしれない。満身創痍でヘトヘトになって絞り出したというエッセイは全然そんなことを感じさせないバイタリティー溢れたものばかり。色々な人を槍玉にあげながら笑って怒ってと忙しい毎日を過ごしている佐藤さんには是非、まだまだ現役でがんばってほしいと思う。
2021/11/19
座敷童
気持ちいいほど言いたい放題。また、それがほぼ真実。核心をついている。これほど気持ちの良い文章を読んだのも久しぶり?ん?初めてかな。
2021/11/15
ちみ
★★★☆☆ 強くなるということは、満身創痍になること。非常に心に残りました。忘れないでいたい
2021/11/05
KG
文章の歯切れがよく、読んでいて気持ちいい。誰しも子供だった頃はあっても、高齢者の経験はないもの。祖父母からもこういう話は聞けないだろうから貴重な本だと思った。目は見えづらくなり、耳は遠くなり、突然脱力する。誰もが進む道だと分かっていても、ここに書かれているようにその時にならないと分からないんだろう。時代が変わっても大事にしたいと思うこともあったし、これは前時代だなと思うところもあった。文明の話とか。自分が歳をとった時、体の衰えが原因かもしれないことを念頭に、それに応じた生き方ができるようになりたいものだ。
2022/07/03
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