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ぷくぷく (小学館文庫 も 19-5)

ぷくぷく (小学館文庫 も 19-5)

ぷくぷく (小学館文庫 も 19-5)

作家
森沢明夫
出版社
小学館
発売日
2022-01-07
ISBN
9784094071078
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ぷくぷく (小学館文庫 も 19-5) / 感想・レビュー

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しんごろ

金魚のユキちゃんが主人公。なので金魚視点の物語。ユキちゃんが寄せるイズミへの想い。届かぬ想いとは、まさにこのこと。切ない。そして、イズミとチーコの秘密も切ない。切ないけど、気がつけばいつの間にか幸せな方向に向かってるのが森沢明夫ワールド。秒針の音でさえもファンタジーになる。ちょっとウルッとしてしまった優しい物語でした。さあ、金魚を飼っている貴方、金魚鉢の金魚に語ってみてください。プクッと泡があがったら、きっと金魚がしゃべってることでしょう。読んでいると脳内にシーマン(古っ!)が現れたのは俺だけか(笑)。

2023/08/19

となりのトウシロウ

穏やかで優しい作品。金魚を主人公にしてその金魚を通して見える世界を描いた物語。ユキちゃんと名付けられた金魚のボクは他の金魚とは違い頭に白い斑点があった。それを理由に虐められていた。みんなと居てもひとりぼっちの寂しさ。イズミちゃんと暮らすようになっても、想いは伝わらず金魚鉢の中でもひとりぼっち。そんな金魚が見る人間の世界。「心は傷つかない、磨かれるだけ」ヒカルの卵でも登場した名文句。でも誰かと一緒にそばに居るというだけで、心を通わせる事ができるという事が幸せなんだよ、そう伝えてきているような気がする。

2022/11/05

たるき( ´ ▽ ` )ノ

金魚のユキちゃんの孤独や切なさが痛いほど伝わってきて、なんだか苦しかった。私にもチーコのような素敵な友達がいるので、ずっとずっと大切にしていきたい。

2022/05/04

カブ

主人公はお祭りの金魚すくいで、イズミにすくわれた琉金のユキちゃん。金魚鉢から見る景色が美しい。月の光の中を泳ぐユキちゃんが神々しい。いつもイズミを心配し応援してる姿が健気で、もどかしい。最後は心が暖かくなる素敵なお話。

2022/01/30

タルシル📖ヨムノスキー

今まで犬や猫を主人公に据えた物語はいくつか読んできたけれど、金魚というのは初めて。読んでいてまず思うことは、金魚鉢から見た外の世界、特に空の描写の美しさ。具体的に挙げると夜が明ける場面の色彩の変化は最高でした。そして狭い世界で生きる金魚とその対局的な生き方をする黒猫の存在。物語中に出てくる「心は傷つかない、ただ磨かれるだけ」という言葉は、確か森沢さんがずっと発信し続けているメッセージだし、その他にも人生に傷つき迷った時に、そっと背中を押してくれる言葉が幾つも散りばめられていて、途中何度もグッときました。

2022/01/29

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