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森崎書店の日々 (小学館文庫 や 16-1)

森崎書店の日々 (小学館文庫 や 16-1)

森崎書店の日々 (小学館文庫 や 16-1)

作家
八木沢里志
出版社
小学館
発売日
2010-09-07
ISBN
9784094085457
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森崎書店の日々 (小学館文庫 や 16-1) / 感想・レビュー

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yoshida

心が暖かくなる作品。そして、自分の気持ちを大切にし周囲と向き合う事の大切さを気づかさせてくれた。貴子は恋人の裏切りにあう。別れた恋人は職場の同僚のため、貴子は職場に居づらく退職する。引きこもる貴子に叔父のサトルから連絡があり、サトルの経営する森崎書店を手伝い同居する事になる。神保町の森崎書店と常連さん達との交流により貴子は少しずつ立ち直るように見えた。貴子に酷い仕打ちをした別れた恋人の不意の連絡。貴子の苦境を察知したサトルは、貴子と共に別れた恋人に立ち向かう。爽やかな読後感。「桃子さんの帰還」も秀逸です。

2016/07/24

AKIKO-WILL

初めての作家さんだけど、とても楽しく読めました。主人公貴子が九州から上京し、独りでOLとして働いていたが、社内恋愛していた彼に二股された上に同僚と婚約すると聞き、ショックで退職した彼女…寝てばかり居た彼女に神保町の古書店の叔父から連絡が来て、しばらく店を手伝いながら静養するが。そこでの日々が貴子にとってかけがえないモノとなり。こちらまで癒されました。突然消えた叔父の妻桃子さんの話も良かった。続編もあるみたいなので読もうと思います。

2016/05/16

taxee

さらっと読了。自分が学生時代を過ごした街が舞台なので大体のイメージが湧いてきた。登場する喫茶店も。自分はどちらかというと、近くの地下に降りていく店に愛着があったけれど。この本を読んで、初めてちよだ文学賞のことを知った。千代田区の魅力をアピールする作品を対象としているとのこと。下手にゆるキャラなんて作るよりよほど税金の使い道として真っ当だと思う。特にちよだジュニア文学賞なんて、小・中学生を対象とした文学賞なんて素敵だ。作文コンクールなどではなく。千代田区の小・中学生のみを対象としているのが残念なところだが。

2017/03/11

ちょこまーぶる

読んでいる間優しい気持ちにさせてくれて心温まる一冊でした。傷心の貴子が叔父のサトルが経営する古本屋に住み込んで心を癒し、次のステップへ進んでいく。本を愛する街神保町ならではの様々な人々と出会い、その交流から貴子は成長していく姿が羨ましくも思えてしまいましたね。そして、度量の広いサトルさんもちょっと勝手かなとも思える桃子さんも様々な経験を積んだからこそ、受け止められる言動に心を打たれました。で、サトル叔父さんに憧れますね。映画も見ましたが、原作を読んで良かったと思います。神保町に久々に行ってみようかな。

2015/06/09

onions55

神保町にある森崎書店が舞台です。店主のサトルは、純情で、人を思いやる気持ちがある人です。行き場のなくなった姪の貴子や、出戻った奥さんの桃子も、温かく迎え入れてくれます。人生に疲れたときの拠り所となる森崎書店。サトルの、「ここは波止場であり、よく休んだら、また船出をすればいい。」というセリフに、じんわりとしました。

2014/12/23

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