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中年前夜 (小学館文庫 あ 22-1)

中年前夜 (小学館文庫 あ 22-1)

中年前夜 (小学館文庫 あ 22-1)

作家
甘糟りり子
出版社
小学館
発売日
2010-12-07
ISBN
9784094085716
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中年前夜 (小学館文庫 あ 22-1) / 感想・レビュー

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ミカママ

【救援物資・Jさまありがとう♪】いやぁぁぁ、これは!感想書くの、ちょっとキツイわ。とりあえず私が付箋したのは(笑)、「誰だって他人に認められ、そして欲されたいのだ」の一文。強烈です。ノックアウトです。話しはそれますが、人が仕事をするのは必ずしもお金のためでなく、他人に認められたい、他人の役に立ちたいから、なんだそう。かくいう私もまさにその理由で仕事を続け、他人から欲されたい、と日々足掻いております。主人公の三人、誰もが寂しくて愛おしい。そして私自身は、静先生のような色っぽいばあさんになりたい。ふふふ。

2015/03/26

りゅう☆

夫とセックスレスの専業主婦真澄、美容整形外科の事務長で長年院長の愛人の夕子、彼氏いない歴5年でホスト通いをする契約社員蘭子。料理教室で知り合い、全く状況の違うアラフォー3人。代り映えのない日々を送る真澄、院長の変態プレイに溺れるも土日は孤独な夕子、元彼と気楽な友達関係の蘭子。それぞれが持つ悩みは違う。でも女として欲されたい。女でいることから脱落するのが怖いという思いは一緒。切実さが伝わるも、私自身はアラフォーの時、母という役割でいっぱいだったかな。中年前夜を意識することなく、気付いたらアラフィフでした…。

2023/12/04

らむちん

アラフォー女子3人の話。展開が様々で読みやすかった。それぞれ立場は違うけれど淋しさを抱え、枯れたくないと必死にもがく3人。「中年」嫌な響きだ。冒頭に出てくる延命剤を注入された薔薇と重なってしまった。ラストの彼女は痛々しかった。

2017/01/09

ざるこ

専業主婦の真澄、独身の蘭子、バツイチ愛人歴7年の夕子。アラフォー3人の男性事情。増える皺、衰える肌と弛んでいく体。耳が痛いフレーズがたくさん!料理教室の落ち着いた年上先生に憧れ若かりし頃の恋愛を懐かしむ。「中年」という言葉は好きじゃないけど合っているようにも思う。3人の男性事情のみがテーマのようで18禁的描写がとにかく激しい。飢える体をもて余す女の必死さが哀れに感じるけど実在するだろうと思う。長年の付き合いが終わる場面は内容はどんなでも、そこに込み上げてくる感情が見えて寂しくなった。男と女はいつも難しい。

2019/06/06

あつひめ

未知の年齢に突入する不安。きっと今までの生き方が自分では満足できかねるものだから不安を抱くのかもしれない。どんな男を愛してもいい。自分より家族を優先するのでもいい。でも、自分の人生は自分で歩くもの。誰も人の人生の責任なんて取ってはくれないのだから。静先生の生き方が潔く見えるけれど、それは自分で選んでいるからかもしれない。これからの時代、こういう迷路に迷い込む人が増えていくのかな。そして、私もアラカンを目前にした頃、迷い悩む・・・?でも、静先生のような自分で選択できる女で居たいと思う。

2012/09/01

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