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神様のカルテ (小学館文庫)

神様のカルテ (小学館文庫)

神様のカルテ (小学館文庫)

作家
夏川草介
出版社
小学館
発売日
2011-06-07
ISBN
9784094086188
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神様のカルテ (小学館文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

読メでも人気の作品。著者は現役の医師にしてこのシリーズを書いたのだという。舞台はわたしも毎年訪問している、長野県松本のあたり。おそらくはご自身を投影した主人公・一止が愛おしい。彼と彼の患者、大切な妻や仲間との関わり。そして目を見張るように忙しい生活。シリーズまだまだ続くようだが、身体に気をつけて、ひとりでも多くの患者を救っていって欲しい。今年の訪問の際には、ぜひ舞台となった松本城や深志神社を訪れてみたい。

2022/05/29

佐々陽太朗(K.Tsubota)

デビュー作でもあり一流の文学作品と言わしめるだけの風格はないかもしれない。しかし私は夏川氏の描く世界が好きだ。ストレートな人間賛歌に感動し涙する。仮借のない生の現実を刺すような冷徹なまなざしで描くことは可能だ。そうした小説もすばらしいとは思う。しかしこの『神様のカルテ』はその対極にある。「生の現実」を作者の温かいまなざしで極上の物語(ファンタジー)に仕立て上げている。私はそうした物語(ファンタジー)が大好きだし、小説はそうあって欲しい。

2011/06/24

心温まるストーリーでした。腕利きのドクターも必要だけれど、患者の心を満たしてくれる、心に寄り添って安心させてくれるような医者も必要なんですよね。考えさせられました。私も、いつも求めてばっかやから与えられる人になるよう努めます。

2012/05/13

yoshida

信州松本の本庄病院は、24時間365日対応を行う地域のまさに中核の総合病院である。医師の栗原一止は激務である本庄病院へ勤務している。彼はそこで、大学病院では受け入れて貰えない末期患者等を受け入れ、そして時には看取る。先端医療を追究する大学病院、全ての市井の人々の為に奮戦する本庄病院。どちらも必要な病院なのだ。作中では一止は大学病院への誘いも受け悩む。癌患者の安曇さんからの手紙が一止をある決意に導く。一止の妻であるハルも、一止を理解し案じてくれる。素晴らしい夫婦の形がある。安曇さんの手紙に涙した温かい作品。

2016/11/06

hiro

地方病院の医師の過酷な状況や、患者の死を扱いながらも、悪い人が一人も出てこないやさしくて清々しい、たいへん読みやすい作品だった。ただ、頭の中は最初から、映画のTVコマーシャルの影響で、一止は櫻井翔、ハルは宮崎あおいのイメージになっていた。一方、同じ医師の海堂尊作品のように今の医療の問題にメスを入れるという感じは、薄かったのも事実だった。たいへん面白い作品だが、御嶽荘の住人との交流を含めて、全体に薄味な感じを受けた。『2』では味付けが違っているのだろうか、早速『2』を図書館で予約し、映画も観てみようと思う。

2011/11/29

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