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線の波紋 (小学館文庫 な 17-1)

線の波紋 (小学館文庫 な 17-1)

線の波紋 (小学館文庫 な 17-1)

作家
長岡弘樹
出版社
小学館
発売日
2012-11-06
ISBN
9784094087727
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線の波紋 (小学館文庫 な 17-1) / 感想・レビュー

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夢追人009

長岡弘樹さんの第3作の全4章+エピローグで構成された連作長編小説ですね。本書も読み終えると著者にしか書き得ない人間の心遣いについて書かれた小説だと思いましたね。メインは幼児誘拐事件+殺人事件ですが、本作でも犯罪自体は少しも残酷でなく人々の心模様に力点を置いて書かれていますね。また本書は女刑事の渡亜矢子が小説仕立てで執筆した原稿だというユニークな趣向になっています。『談合』役場に勤める女性職員・白石千賀は2才児の一人娘・真由を何者かに誘拐され身代金の要求がなく事件に何の音沙汰もないままで空しく1月が過ぎる。

2022/03/18

おくちゃん🌸柳緑花紅

「傍聞き」を読んですっかりファンになった長岡弘樹さん!この作品、うまいなぁ~‼えっ!と思って少し戻って読み返す。それを何度か繰り返しながら読了。すべての伏線が繋がった。一つの事件が起こした波紋は、別の新しい事件を引き起こし、その新しい事件がまた波を立てる。波は当事者のみならず、周りの人々までをも飲み込み翻弄していく。事件の裏側にはもうひとつの物語があるという。誰かが誰かを守るという。耳をすませて読まなければわからない作品。

2016/10/31

森オサム

連作短編集ですが、各話ごとに視点人物が代わって行きます。登場人物が少しづつ重なっていて、通して読むと長編小説と言える事に気付く、と言う凝った構成の作品でした。ミステリー小説が面白いかどうかは、謎の内容、明らかになる真相、作中人物の魅力等で決まるかと思いますが、残念ながらどれもいまいちでしたね。強いて言えば、凝った構成に隠された裏側、には技巧的な凄さは感じたかな。まあ、ほとんどの人物の行動が全く腑に落ちないので、色々工夫しても物語世界でのリアリティが無く、全部台無しと言う事です。

2020/03/20

きっしぃ

連作短編集。幼女誘拐事件を中心に、波紋のように事件が繋がっていく…。「談合」「追悼」は短編としても面白かったけど、最後にすべてが繋がり謎が解けたときには、驚きがあった!誰かが誰かを守ろうとした物語、だけど犯人の関係者もそれに含まれてしまうと微妙だなぁ。解説で絶賛されている「傍聞き」をまだ読んでいないのでこちらも来年には読みたいところです。

2016/12/04

坂城 弥生

読後ふわふわと得体の知れない中を歩いてた気分になった。正直、気持ち悪さが強いかな。

2020/12/01

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