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日本妖怪異聞録 (小学館ライブラリー 73)

日本妖怪異聞録 (小学館ライブラリー 73)

日本妖怪異聞録 (小学館ライブラリー 73)

作家
小松和彦
出版社
小学館
発売日
1995-07-01
ISBN
9784094600735
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日本妖怪異聞録 (小学館ライブラリー 73) / 感想・レビュー

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うえ

「天狗の棲み家は山である。それも、近世では修験の道場のある霊山であるとされ、名前もつけられていた。江戸も中期頃に作製されたとされている『天狗経』なる書がある」「天狗という妖怪には、自負心の強い傲慢な心を持った者が多い。やたら自分の力を自慢するのだ。「鼻が高い」のはそのせいである…そんな天狗はいつも失敗をこらしめられることになる」「是害天狗の物語を読んで、とりわけ興味深いと思うのは、高僧たちが火焔術を用いたり、神的な童子の力を借りたりして、天狗と戦っている、ということ」

2016/08/29

犬養三千代

酒呑童子、玉藻前、など知っている妖怪。今回お初にお目にかかった是害坊天狗、大嶽丸。中世を彩った妖怪とその絵巻。絵巻の実物でなくてもカラー版の本を見てみたい。歌川国芳の「百人一首之内」神奈川県立博物館の物は見てみたい。

2021/03/01

天やん

「妖怪」とは何だろか。小説や漫画のようなフィクションだけの存在なのだろうか。では、その存在はどうして「妖怪」という形を取って存在することになったのだろうか。酒呑童子を始めとして、玉藻の前や付喪神などの妖怪について解説しつつ、そのような疑問に対して回答する一冊である。 著者は妖怪を「人間と人間との関係のなかから立ち現れてくる幻想であって、しかも、それは自分(たち)の否定的分身である」と理解している。私もそのように思う。であるならば、将来「妖怪」として立ちはだかる者はなにか、私は、それは「思想」なのだと思う。

2021/01/03

遊未

酒呑童子、玉藻前、是害坊(天狗)、崇徳上皇、紅葉(鬼女)、つくも神、大獄丸、宇治の橋姫。妖怪と一括りにはできない内容です。文献に触れ、時代に触れ、物語としても読みやすく面白い内容です。この中で、玉藻前(九尾の狐)、是害坊は中国よりのお客様。(九尾の狐は中国の前は印度)中国との結びつきとともに日本の天狗の矜持(実は天台宗の宣伝)が前面に出ている物語で、興味深いものがあります。

2016/07/31

カゲツナ

なかなか興味深い話でした。鬼も狐も天狗も、宗教的背景があるんですね。

2014/05/19

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