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花の名前

花の名前

花の名前

作家
佐藤秀明
高橋順子
出版社
小学館
発売日
2005-04-15
ISBN
9784096814338
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花の名前 / 感想・レビュー

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ちはや@灯れ松明の火

はなをくすぐる、やさしいかおりにふりむいて。鳥や虫を出迎えて、うつろう季節を彩ろう。春を萌す東風に香り立つ風待草、邪気祓いの酒にたゆたう神酒古草、儚く潔く風に舞い踊る夢見草。七十二に刻まれた円い暦の上、通り抜ける風と滴り落ちる雨が時の針を廻す。いまだけのはれぎをまとい、ほほえみかけるかんばせ。君影草、妻恋草、恋忘草、たおやかな調べに想いを馳せて、幽霊草、死人花、鬼の醜草、おそろしげな響きにそぐわぬ姿を愛でる。眺めて、摘み取って、今だけの景色を写し描いて。あなただけがしっている、とくべつななまえでよんで。

2013/11/19

あきあかね

 桃始笑(ももはじめてわらう)、蚕起食桑(かいこおこってくわをくらう)、涼風至(すずかぜいたる)、水泉動(すいせんうごく)。「二十四節気」と比べマイナーな「七十二候」だけれど、雅やかであり、ユーモラスでもある芳醇な言葉は、四季折々の時の魅力を存分に伝える。その言葉とともに、美しい花々の写真、和名や異名、花を詠んだ俳句や短歌が盛り込まれている。 これまでに読んだ、文章だけの『水のなまえ』と『星のなまえ』も想像力をかき立ててよかったが、やはり「花」は写真があるといい。鮮やかな色彩の洪水に包まれて、心が華やぐ。

2019/07/11

折原紫乃(Shino Orihara)

郷里は高地の寒冷地なので、春は遅く、花はほぼ一気に咲く(桜はGWに満開だ)。美しく文学的な光景なのに、当時の自分が花に対しての興味が薄かったのが悔やまれる。花に興味を覚えたのは、まさに、花に美しい名前が数多あり、その漢字から美しいのを知ってからだ。多彩な花の名前からも、日本人が如何に花を愛してきたかが分かる。世界中の花の謂われも美しい。花も物語と共に在る。

2019/05/26

ろびん

七十二候、面白いですよね。

2020/01/05

yamakumi

写真が綺麗。日本の四季が24に分かれてそれぞれに名前がついている。最近、生け花でも洋花が使われることが多くなってきた。・・・で、なかなか名前が覚えられない。本の中では、別名、地方での呼び名などが紹介され、とても興味深かった。日本語の風情…。素晴らしい…。

2012/03/11

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