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新版 奇想の系譜

新版 奇想の系譜

新版 奇想の系譜

作家
辻惟雄
出版社
小学館
発売日
2019-02-04
ISBN
9784096822890
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「新版 奇想の系譜」のおすすめレビュー

母を殺された仇討ちに盗賊たちを皆殺しにするグロテスクな絵画が凄い…日本美術、奇想の系譜

『新版 奇想の系譜』(辻 惟雄/小学館)

 葛飾北斎や歌川国芳など、日本美術を題材にした展覧会が全国各地で開かれ、人気となっている。現在、東京都美術館にて開催中の展覧会「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」もまた、江戸絵画に詳しい人だけでなく、近年のブームでその魅力にハマった人や、まだ知識がないという人でも充分に楽しめる内容だ。

 この展覧会は、1970年に刊行された美術史家・辻惟雄氏による書籍『奇想の系譜』に基づいた展示。本稿で紹介する『新版 奇想の系譜』(辻 惟雄/小学館)は、同書籍のオールカラー版だ。狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、歌川国芳など、絵師たちの前衛的な着眼点が光る江戸絵画を約130点掲載している。絵師たちの生い立ちや人柄、代表的な作品の解説などの記述も豊富なので、まずはカラー図版に目を通して、気になったものはテキスト解説を読むのもよいだろう。

 私が感銘を受けた作品を挙げるとキリがない。そこで以下では、展覧会と本書の両方を見ながら、特に惹かれた作品を3点ご紹介したい。

■岩佐又兵衛「山中常盤物語絵巻」第4巻

 全12巻からなる極彩色絵…

2019/2/13

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新版 奇想の系譜 / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

ちくま文芸文庫版もありましたが、大きい版で読みたいと思い、こちらを選びました。おかげで、文庫版での白黒の画像、頁の開き方次第で絵の細部が見えずにストレスが溜まるなどのストレスがなくなり、嬉しいです。今見てもダイナミックさと先進性が溢れた奇想的な日本芸術を紹介しています。曽我蕭白の伊勢での奇行を評した当時の文章に笑いながらも芸術のための佯狂の可能性があったというのは唸りました。そして歌川国芳の作品に海外絵画からの本歌取りがされていたという点も興味深かったです。

2019/05/27

Makoto Yamamoto

友人の勧めでこの書を手に取った。 取り上げられた画家の代表作は実物を鑑賞し、所謂伝統からは外れたような作品が多いが、大いに感動した。 ただ、解説で書かれている内容については必ずしも納得できなかった。 著者の思いと参照された文献等で書かれている内容からは画家の思い等が伝わってこなかった。 単に著者と私の感性の違いだろう。

2021/04/22

RASCAL

今年の春、東京都美術館で開催された「奇想の系譜展」を見に行った。伊藤若冲目当てだったのだが、岩佐又兵衛、狩野山雪、曽我簫白、長沢芦雪、歌川国芳の作品も正に奇想、アヴァンギャルドな作品群に魅了された。元ネタの本も読んでみたくなったが、かなり高い本だったので、図書館で半年待ち。装丁もきれいで解説も面白く、展覧会の記憶をたどりながら読んだ。満足!

2019/10/15

鬼山とんぼ

日本画愛好者には強く一読をお勧めする。併せて日経「私の履歴書」も読むと著者の数奇で心温まる物語を知ることができる。本書に登場した絵師の展覧会は最近増えているし上野または熱海MOA美術館などでは常時現物を見ることができる。百聞は一見に如かずで、度肝を抜かれること請け合いである。上野の若冲展では行列の長さに負けて隣のカラバッジョ展に日和った私だが、一昨年の都美術館「奇想の系譜展」でリベンジを果たし、この3月MOAでの岩佐又兵衛三大絵巻展を鑑賞して大満足した。若冲「象鯨図」は福岡伸一訳エレファントムにも掲載。

2021/06/30

emuuwaii

以前から読みたかった本。この度、図版が追加されて新版となったのをきっかけに購入。もともと日本画美術に疎く、その入門に。綿密な考察がなされる一方で、筆者とその絵との出会いが熱く描かれていて、読み進めているうちにそれぞれとの画家との距離が近くなった気がしました。お気に入りは長澤芦雪の「虎図襖」。日本美術の美術展にも行ってみよう。

2019/03/07

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