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空気の読み方、教えてください: カナダ人落語家修業記 (小学館よしもと新書 か 1-1)

空気の読み方、教えてください: カナダ人落語家修業記 (小学館よしもと新書 か 1-1)

空気の読み方、教えてください: カナダ人落語家修業記 (小学館よしもと新書 か 1-1)

作家
桂三輝
出版社
小学館
発売日
2017-09-28
ISBN
9784098235070
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「空気の読み方、教えてください: カナダ人落語家修業記 (小学館よしもと新書 か 1-1)」のおすすめレビュー

『空気の読み方、教えてください』――カナダ人が落語家に!? 失敗連発の修業時代を経て外国人初の上方落語家に

『空気の読み方、教えてください: カナダ人落語家修業記』(小学館)

 外側からは華やかに見える日本の伝統芸能の世界だが、極めるには厳しい道のりが待っている。何百年も続く歴史を背負いつつ、現代の観客にも楽しめるような工夫もこらさなければいけないのだから、並大抵の努力では一人前になれないだろう。しかし、日本人すら挫折する伝統芸能に、外国人が弟子入りしたらどうなるのか?

『空気の読み方、教えてください: カナダ人落語家修業記』(小学館)は外国人初の上方落語家となった桂三輝(さんしゃいん)さんの自伝である。カナダ人である三輝さんにとって日本語や落語はもちろん、日本特有の「師匠と弟子の関係」も分からないことだらけだったという。

 三輝さんの本名はグレッグ・ロービック。1970年にトロントで生まれ、大学時代から演劇を本格的に上演し始める。しかし、挫折して悩んでいた時期に「古代ギリシャの演劇は、日本の歌舞伎・能と似ている」と知り、1999年、日本文化を学んで演劇に活かすため来日する。

 以降、英語教師の仕事で生計を立てながら伝統芸能に触れる毎日が続く。転機は日本に住…

2017/11/3

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空気の読み方、教えてください: カナダ人落語家修業記 (小学館よしもと新書 か 1-1) / 感想・レビュー

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ヨータン

面白かったです。特に弟子入りする前の話や修行の話が落語の世界がわかって興味深かったです。読み終わってから、桂三輝さんの落語をYouTubeで見たのですが、ぐいぐい引き込まれてしまいました。ぜひ生で落語を聴きたいなと思いました。

2018/02/03

KF

カナダ人で専攻は古典ギリシャ喜劇。ふと読んだ「ギリシャ喜劇と能、狂言は似ている」がきっかけで来日。既に四半世紀近く暮らしているとは言うものの、日本語の文章レベルが高く、日本人か⁉︎の驚き。まぁ、プロの噺家なんで商売道具ですわな。「弟子にして下さい」の勇気もさることながら、しばらく観察して合否を判断の上で、世界に落語を広めようとする桂三枝、今の文枝の志が素晴らしい。日本語の威力、文化の価値としての落語の偉大さ、良い気分になれた。ところどころ反省する三輝も良い感じ。日本語への探究心も素晴らしい!お薦めします!

2023/01/08

さしより

落語愛をひしひしと感じました(笑)。違う文化に溶け込むってのは難しいことで、そこまでやるってことは、よっぽど寄席の世界が好きになったんだなと。随所に見られる驕らなさ、謙虚さは日本文化に馴染んだ証ですね。それにしても凄いなあ。

2018/08/31

ちいくま

読みやすい、本当に流れるように綴られていく(文法的に)正しく、平易で優しく、おもしろい文章です。内容も興味深くて一気読みでした。感想を書く自分の国語力の低さを恥入る… 

2020/11/13

まんまる

カナダ人落語家の、落語家になる経緯や修行の苦労話。外国人と日本人の価値観や笑いのツボを比較したところがおもしろい。

2019/12/21

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