KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

裁判長!話が違うじゃないですか-国民に知らされない裁判員制度の「不都合な真実」 (小学館101新書 31)

裁判長!話が違うじゃないですか-国民に知らされない裁判員制度の「不都合な真実」 (小学館101新書 31)

裁判長!話が違うじゃないですか-国民に知らされない裁判員制度の「不都合な真実」 (小学館101新書 31)

作家
池内ひろ美
大久保 太郎
出版社
小学館
発売日
2009-04-02
ISBN
9784098250318
amazonで購入する

裁判長!話が違うじゃないですか-国民に知らされない裁判員制度の「不都合な真実」 (小学館101新書 31) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Humbaba

大本にある目的が適切なものだったとしても、それを正しく運用しなければ寧ろマイナスになってしまう。新しいもので、かつ多くの人の生活に関わるような内容のものを導入するときには、充分な検証が必要不可欠である。そして、検証というのは本当に導入するかが決まっていない状態でやるべきものであり、結論があってそれへと導くものであっては意味が無い。

2015/03/05

ラスコリ

裁判員制度の欠陥を見事に述べている。 そもそも裁判に「市民の声を反映」させること自体が間違っている。 裁判官の出す判決が市民感覚と合わないのは、事実認定や法律の解釈や当てはめを知らないからだ。 そんな中で、数日の審議だけで「死刑」をも判断させるこの法律は被告人だけでなく、裁判員、市民に悪影響が出る。

2014/11/20

Humbaba

司法に対して市民が参加するために策定された裁判員制度.しかし,それは国民に充分な周知徹底がなされているわけではない.裁判員制度が行われるのは重大な事件に対してのみである.そして,そのような事件で証拠品を見るということは,それだけでも一般人にとってはトラウマを負うような事になるかもしれない.

2011/01/19

Naota_t

読んでいてひしひしと感じたのは著者の法学リテラシーのなさ。 そもそも自分は裁判員裁判には賛成なので、著者とは折り合えない。 世間が裁判官の価値観が“市民感覚”とズレているとdisった結果が裁判員裁判なのに、それができたら「しんどい」から参加したくない、と。 それは勝手過ぎるし、自分の判断で重い刑とか求刑したくない!とか言うけれど、裁判員裁判は第1審だけで、控訴されてもちゃんとその第1審が妥当な判断だったかを精査するんだからそこまで気負うこともない。

2012/04/30

Special77

私は大学で憲法や刑事訴訟法を学び、これらの法の精神が、市民の人権を守るためのものであることを理解してきた。裁判員制度は、その精神を「市民感覚」という美名のもとに踏みにじるものであると、この本を読んで改めて感じた。「市民感覚」とは、非常に流動しやすく、感情的な行動につられ、誤った判断を下したり、裁判員が偏見の持ち主である場合がある。裁判官の不当な判決が問題になることがあるが、市民はそれ以上に不当な結論を出すことが多い。「市民感覚を反映させよ」などと言われるが、裁判に市民感覚など反映させてはならないのである。

2015/06/21

感想・レビューをもっと見る