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日本衆愚社会 (小学館新書)

日本衆愚社会 (小学館新書)

日本衆愚社会 (小学館新書)

作家
呉智英
出版社
小学館
発売日
2018-08-03
ISBN
9784098253326
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あらすじ

自称知識人の無知・無教養を白日に晒す。

 “もっとも危険な論客”による11年ぶりの新作評論集。衆愚社会と化したこの国の、歪んだ言論状況を毒味たっぷりにあぶり出す。
 たとえば、「支那」が禁止用語とされていることに、「差別語ではない」と反論。「日本人が『支那』と呼ぶのが差別なら、なぜ中国は欧米の『China』に抗議しないのか」と疑問を呈す。
〈イギリスでもポルトガルでもChinaは一貫して蔑視の文脈で使われ、支那侵略はほんの二十年前まで一世紀半も続いたのだ。支那はこうした蔑視に一度として抗議したことはない。その一方で、日本にのみ「支那」使用を禁ずる。理由は、欧米崇拝と日本を含むアジア蔑視だ。最も恥ずべき差別意識がここにある。 そして、日本人の卑屈さ。世界中で差別者が被差別者に謝罪した例は、残念ながら多くない。しかし、差別されている方が差別している方に謝罪している例は、日本以外に一つもない。「差別されてごめんなさい」という異常な言語空間が形成されている。〉
 自称知識人の無知・無教養が、いま白日に晒される。

日本衆愚社会 (小学館新書) / 感想・レビュー

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イチローが第一線から退くが、寺はここにいます

呉智英の新刊。週刊ポストの連載と雑誌に発表されたものをまとめた時評集。山本夏彦は「作者は十年一日同じ歌をうたうもの」「世にニュースはない」という名言を残したが、呉智英のこの本を読んでいて、ずっとその言葉が浮かんでいた。呉智英もまた、十年一日同じ事ばかり言っている。どんなニュースを扱っても、さすがいつもの呉智英である。世にあるニュースは、固有名詞が違うだけで、繰り返されるよくある話(©ポルノグラフィティ『サヴダージ』)。だから同じ歌が出る。そしてファンは同じ歌を喜ぶのである。もちろん私は呉智英のファンだ。

2018/08/15

ネコ虎

惜しい本、といってもダメな本ということでは全くなく、重要かつ考えさせられる指摘やヒントがそこここに散りばめられており、曲がった背骨をしゃんとさせられるような快感をもたらせてくれるのだが、何せ短文のためと私の理解力の無さにより、その良さがもう一つ理解できないもどかしさがある。もっと詳しく書いて欲しかったと言う意味で惜しい本なのだ。為になった。本当にいい本だ。

2018/10/21

Katsuto Yoshinaga

?十年ぶりの呉先生。かつて貪り読んだ大好きな評論家は健在だった。人気のリベラルアーツを標榜する大学は低ランク大学だとか、自治は徴税とかの汚れ仕事は引き受けないヌルい統治権力だとか序盤からとばしてくれる。貧困による平等の意味を解説した章は、昭和回顧への皮肉のようで笑わしてくれた後、補論で富の豊かさは性の豊かさを招来し(紀州のドンファン)、性の豊かさは富の豊かさを招来する(デヴィ夫人)、と性の平等との関係性に関する持論をチラッと披露されている。この人の正鵠を射た暴言は、ホンマ面白い。

2018/10/16

ぬこ田ぬこ道

呉智英のコラム集である。ここ10年近く著者の著作を読むことはなかったのだが、「必ずや名を正さん」とす著者の筆力は健在であった。著者の大衆社会批判は、遂に社会が追いつきつつあるのかと、20年以上愛読しているぬこ田にとっては驚きを禁じ得ないものがある。そして読後しみじみと20ん年間変わらぬ感想を持つのである。「右も左も馬鹿ばかり」と。

2018/10/13

碩学風ではあるのだが、どこかカッパブックスの香りがするんだなあ。え~と、大言壮語をぶち上げず、大言壮語を吐く人の中から揚げ足を取り続けているからだろうか。字引事典に当たってものを言わねば、とは思うのだ。実践できてないけれど。ムスっとしながら面白いことを言う感じがクセになる。

2018/10/04

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