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人間失格 (3) (ビッグコミックス)

人間失格 (3) (ビッグコミックス)

人間失格 (3) (ビッグコミックス)

作家
伊藤潤二
太宰治
出版社
小学館サービス
発売日
2018-07-30
ISBN
9784098600564
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人間失格 (3) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー

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Bugsy Malone

苦しい。今は只々、そう感じることしか...出来ない。

2018/10/24

Vakira

最終巻。葉蔵、自殺未遂から~の、モルヒネ中毒となってしまう。合格とは世間からレッテルを張られる事。狂人というレッテル⇒「狂人合格」そして失うものは「人間」という人格。よって「人間失格」。しかし、快楽を欲する弱さ、そして罪の重さに耐えきれない弱さと苦悩、これはもう充分人間くさい。快楽は生に対する執着心だし、人間こそが罪を感じることが出来る動物だ。人間の業を恐れながらも人間失格という道化を装う、実に人間くさい人間合格な葉蔵青年でした。伊藤潤二解釈版「人間失格」もお気に入りとなりました。

2021/06/16

たまきら

そうきたか!ストーリーの飛躍、息をのむ三巻です。フリーダ・カーロの腐敗した背景を思わせるグロテスクな植物の壁には心底ゾッとしました。男と女の業、どこか滑稽な、陳腐な愛。最終章は道化たちのカーテンコールといった感じでした。いやはやすごい作品でした…。

2023/10/24

澤水月

伊藤潤二に「やられた」!見事に太宰の人間失格から伊藤ワールドそのものに展開、おぞましいのに蠱惑的、醜いのに美しく悲惨すぎて笑える…「薬草の間」の精緻すぎる描線、狂気孕み魅入らせられる。ある意味原作に忠実な「枠組み」、そう来たか!と感心しきり、大胆な手法。この刊行始まってから原作再読したがまた原作も読みたくなった(原作の主人公も漫画で生計を立てている、これもコミカライズに合う点かもしれない)。伊藤潤二の新境地挑戦は大成功だったと思う。次はどんな作品なのか、期待してしまう

2018/08/24

ぐうぐう

雪が舞う中、葉蔵が兵隊とすれ違うシーンは、荒戸源次郎監督版の映画『人間失格』を思わず連想してしまう(その映画版はまた、『愛のコリーダ』へのオマージュとして、その場面を撮っているはずだ)。だが、伊藤潤二は、あくまでホラーの手法で描く。この場面に限ったことではない。徹底的に恐怖表現を用いて、『人間失格』をコミカライズする。伊藤潤二がコミカライズするのだから、当然と言えば当然なのだが、この揺るぎない信念こそが、伊藤版『人間失格』の個性であり、貫禄であり、感動をもたらせる最大のポイントだ。

2018/08/01

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