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諸星大二郎劇場 第2集 オリオンラジオの夜 (ビッグコミックススペシャル)

諸星大二郎劇場 第2集 オリオンラジオの夜 (ビッグコミックススペシャル)

諸星大二郎劇場 第2集 オリオンラジオの夜 (ビッグコミックススペシャル)

作家
諸星大二郎
出版社
小学館サービス
発売日
2019-01-30
ISBN
9784098602537
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諸星大二郎劇場 第2集 オリオンラジオの夜 (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー

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ワッピー

神楽坂のかもめブックスで邂逅し、新作のみという帯の惹句にたまらず購入。冬の深夜に高台で稀に受信できるという不思議なラジオ放送のリスナーはみな姿を消していく。「サウンド・オブ・サイレンス」「ホテル・カリフォルニア」「悲しき天使」「西暦2525年」「赤い橋」「朝日のあたる家」という何とも懐かしき曲をテーマに展開する5つの物語。ワッピー的には少年の悲しみを描いた「第一章・サウンド・オブ・サイレンス」、境界を描いた民俗学的な「赤い橋」、友との別れを描いたミステリ「朝日のあたる家」がお気に入り。 ⇒

2022/02/06

こら

先生は連作短編を描かれてもホントに上手い。なんだか自分の世代ではないのに、ノスタルジックな気分に身を委ねられる作品集でした。それにタイトルの「オリオン」でビビっと来ない諸星ファンはいませんよね?

2019/03/10

しましまこ

ホラーじゃなくてファンタジー。

2019/02/03

ぐうぐう

『雨の日はお化けがいるから』から約一年、諸星大二郎劇場第2集はオール新作というのが嬉しい。表題作はシリーズもの。オリオンラジオという不思議な局から流れてくる60〜70年代の洋楽邦楽をモチーフにしたエピソードが収録されている。昭和という時代も相まって、諸星大二郎にしてはかなり感傷的な内容だが、そもそもラジオというツール自体が感傷を招くのだろう。面白いのは、回が進むと、SF仕立てになったり、ミステリになったりして、初期の構想スタイルから逸脱し始めることだ。(つづく)

2019/02/02

kaoru

失われたイノセンス。諸星大二郎の作品を読むたびそれを感じる。「無垢さ」は傑作『マッドメン』の主題だが、現代物にもそれが感じ取れる。特に洋楽好きではないとのことだけれど『ホテル・カリフォルニア』からは理想を求めた末の苦い失望に満ちた時代の空気が見事に伝わってくるし、テクノロジーの進化を描いた『西暦2525』も秀逸。過去の友情を探る『朝日のあたる家』も面白い。すべてが傑作というわけではないけれど、諸星氏独特の捉えがたいものを捉える無垢な感覚に満ちた短編集。現代を生きる私たちが急速に無くしつつある感覚だ。

2019/02/02

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