ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 (下) (ビッグコミックススペシャル)
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 (下) (ビッグコミックススペシャル)
- 作家
- 出版社
- 小学館サービス
- 発売日
- 2019-03-12
- ISBN
- 9784098602711
ジャンル
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 (下) (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
シナモン
購入本。現代の京都に現れた歴史上の哲学者ニーチェと女子高生アリサとのやりとりから哲学を学ぶシリーズ最終巻。自分でも知らないうちにいつの間にか始まっていた人生。それをただ流されるように生きるのか、限りある時間を意識して生きるのか。自分自身、歳を重ねて自分の残り時間を意識することが増えてきた。そんなことばかり考えていては疲れてしまいそうだが、時々この本で人生を考えてみるのもいいなと思った。頭の隅に自分の人生のキッチンタイマーを忘れずにいたい。ニーチェ、ありがとう。
2019/05/04
トラシショウ。
「一度きりの人生です。自分が大切だと思う事をとことん突き詰めて行けば良いのです」。対象化と他有化、本来的な生き方と非本来的な生き方、被投性と根源的時間、驚きと疑い、喪失が形作る三つの根源。(見た目が)胡散臭いサルトル、堅物そうなハイデガー、穏やかなヤスパースらの言葉がアリサの中に浸透していく。やがて訪れるニーチェを含む「彼ら」との別れの時に彼女が掴む「人生の意味」とは。難しそうな(実際難しい)題材を、老若男女を多彩に描き分ける精緻な作画と堅牢な脚本でしっかりと描き切った秀作(以下コメ欄に余談)。
2019/03/23
緋莢
「他人の主観に乗り移ることも、他人の内心を100%理解することもできないんだ。どんなに近くにいてもね。」 サルトルとの会話で、それでも人に歩み寄りたい時はどうすればいいか!?と問うアリサ。「他人を利用したり 何かを強制するのではなく、しっかり自分を生きるんだ」とサルトルは伝え、ハイデガーを紹介します。「他人には絶対に代わってもらえないこと…それが死です。」ダーザインやダスマンなど、耳慣れない言葉が多数出てくるハイデガーですが、(続く
2023/12/12
><
初版2019年。ニーチェたちとの別れ。いよいよ最終回。五山の送り火の日に消えてしまうことを知ってから、お互いに意識するでも、しないでもなく。それがこれまでにニーチェたちから学んだ生き方に反映されているのかな。一度きりの人生をどう生きるのか、永遠の課題だなぁ...。
2022/05/08
ちゃーりー
いよいよ下巻。大文字の送り火に、最期の日を迎える哲人たち。「哲学って、すでに知っていることに対してハッと覚醒させてくれるもの」うーん、深遠なるアリサちゃんのコトバ。
2019/03/29
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