北極百貨店のコンシェルジュさん (2) (ビッグコミックススペシャル)
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「北極百貨店のコンシェルジュさん (2) (ビッグコミックススペシャル)」のおすすめレビュー
お客様は動物、従業員は人間! 今秋アニメ映画化される、“百貨店のお仕事×かわいい動物”コミック
『北極百貨店のコンシェルジュさん(ビッグコミックススペシャル)』(西村ツチカ/小学館)
日本には世界に誇れる文化がある。その一つが「擬人化文化」である。八百万の神が信じられてきた歴史が、その根底にある、などといわれる。
本書『北極百貨店のコンシェルジュさん (ビッグコミックススペシャル)(西村ツチカ/小学館)は、「北極百貨店」という百貨店が舞台となる1話完結の物語群だ。この百貨店の従業員は人間、そしてお客様は動物。主人公・秋乃は新人コンシェルジュ…つまりお客様のさまざまな要望に対応する「総合世話係」として、お客様の相談やリクエストに応えていく。そして、彼女が対応することになるお客様というのが、なぜかいつも“少々見なれないお客様”…そう、「絶滅種」なのである。
まず、本作は、線のタッチや絵のデフォルメや表情などが美しくて優しく、しかしながらどこかに鋭さを秘めている。非常に個性的である。作者は、緻密に線を重ねる独特な表現で装画家・イラストレーターとしても活躍していると知り、納得した。さらに、物語の構成やキャラクター性、セリフ回しまでもが、これまでふ…
2023/7/30
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北極百貨店のコンシェルジュさん (2) (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
しゅん
物語が終わった後の最後の遠景、美しくて恐ろしかった。秋乃さんは成長する。それは世界のバランスをとる装置の一部になることを示している。やっぱり残酷な話だと思う。西村ツチカの絵のタッチはやはり素晴らしいと思うのだけど、うまく表現できない。ガラス彫刻家のマンモス氏がなんか好き。
2021/01/23
マツユキ
サービスって難しいけど、失敗したり、先輩のやり方を見たりして、成長していく主人公が頼もしい。仕事じゃなくても、相手を思う事の難しさは同じ。絶滅した動物たちにとって、ここがどういう所か判明するのですが、切ない。実際、ほのぼの、一緒に生きていけたら良かったのにね。
2023/09/18
Midori Matsuoka
北極百貨店に来店するお客様はすべて動物。しかもちょっと特殊な。そんなお客様へサービスを提供するコンシェルジュとして働く秋乃さん。時には失敗もありますが、日々腕に磨きをかけていきます。 10月にアニメーション映画化されるそうで🎵総天然色笑でこの作品を見られるのが楽しみ。どうぞ原作の魅力を失わずに制作されますように。
2023/08/31
本を読むのは寝室派
(良作)しばらくたったら再読したくなる、心に潤いを与えてくれる漫画。客の傲慢さが、人間の傲慢さの比喩にみえてくる。
2023/09/23
かながわ
思い出深くなってしまった1冊。この漫画は油絵の匂いがして、それがとても似つかわしい。いろいろ完。
2020/12/13
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