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血の轍 (8) (ビッグコミックス)

血の轍 (8) (ビッグコミックス)

血の轍 (8) (ビッグコミックス)

作家
押見修造
出版社
小学館サービス
発売日
2020-04-27
ISBN
9784098606016
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「血の轍 (8) (ビッグコミックス)」のおすすめレビュー

累計部数、ついに100万部突破! 究極の毒親とその息子を描く『血の轍』8巻発売!

『血の轍』8巻(押見修造/小学館)

 毒親と聞くと、どのような人を想像するだろうか。

『血の轍』に登場する主人公・長部静一(おさべせいいち)の母親静子は、物語の序盤、ごく普通のやさしい女性に見える。見た目は中学生の母親だとは思えないほど若く美しく、設定を知らなければ静一の姉だと誤解してしまっただろう。

 彼女の狂気はゆっくりと表に出る。蛇のように静一にまとわりつき、彼の初恋を破壊し心を蝕んでいく。

『漂流ネットカフェ』『惡の華』『ぼくは麻理のなか』『ハピネス』。

 作者である押見修造さんのこれまでの漫画を振り返るとわかるが、作者は不穏な雰囲気で物語を包み込み、底知れない世界へと読者を導く名手だ。そのため、『血の轍』は発表済みの代表作と比べると現実的で、怖さがあまりないと油断してしまった。

 主人公の静一は、どこにでもいる男子中学生だった。学校に行けば友だちと笑い合い、同級生の吹石という女の子に思いを寄せている。しかし彼の日常は、親族で出かけたキャンプで起きた一つの事件により破壊される。発端となったのは母だった。

 その事件を起こした後も、静子は美しいまま不穏な…

2020/5/19

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血の轍 (8) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

神太郎

親を、守ろうと必死なんだ、静ちゃんは。だって親なんだもの。そこに深い理由なんてない。だけど、静子はそれゆえに不気味である。段々と静子の隠された過去に踏み込んでいくことになるんだろうか?どこか投げやりな生き方が怖さを煽る。「いなくなりたい」と願う真意とは……。そして、静子はその思いもあってだろうか、おばさんたちに詰め寄られ遂に突き落としたことを認める。必死に守ってきた静ちゃんが溶けていくようなラスト。演出が上手い!

2020/12/11

パンダプー

「自分だけの静ちゃん」を守るためではなかったのか。血の轍のタイトルが生きてくるのかな。 あと、メガネ君結構ゲス野郎?子供だからそこまでわかってやってるわけじゃないか。

2020/04/27

かに

ついに、告白。このあとどうなる。 3歳の頃の怪我、死んだ猫、謎。 歪んでる。全てが。 化物。 溶けていく。ドロドロに。

2024/01/28

yom

自分以外死んでる=すべて他人のせい、と捉えていいと思う。どうにでもなれと思いながら、結婚して子ども作ってるクズさね。静子にとって他人、世の中の出来事は自分の機嫌を取ってくれるかくれないかなんだろうな。

2020/04/28

★なおぴんコ★

旦那さん本。静一がどんどん壊れていく。表紙から巻末のイラストがママの幼少期が描かれ、どの表情も笑っていない。今後、ママの育ちも明らかにされるのかしら?ママの歪んだ育ちが静一への歪んだ愛情に転嫁されているのか?静一の3歳位の時に怪我してたという話も、虐待していたと思わせる記述。中々話が進まずモヤモヤします。

2020/05/05

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