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君は放課後インソムニア (5) (BIG SPIRITS COMICS)

君は放課後インソムニア (5) (BIG SPIRITS COMICS)

君は放課後インソムニア (5) (BIG SPIRITS COMICS)

作家
オジロマコト
出版社
小学館
発売日
2020-12-11
ISBN
9784098607815
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「君は放課後インソムニア (5) (BIG SPIRITS COMICS)」のおすすめレビュー

「不眠症」によってつながる、ふたりの男女。同じ悩みを共有するふたりの恋模様は?

『君は放課後インソムニア』(オジロマコト/小学館)

 眠れない夜、あなたはどう過ごすだろうか。眠れるまで目をつむり続ける人もいれば、気分転換にスマホでネットサーフィンに走る人もいるだろう。過ごし方は人それぞれだ。

 でも、そんな過ごし方ができるのは「今夜くらい眠れなくても平気」といった思いが根底にあるからではないだろうか。もしそれが毎日続くとしたら……僕は同じように思える気がしない。きっと孤独や退屈を感じてしまう。

 ただ『君は放課後インソムニア』(オジロマコト/小学館)は、そんな孤独で退屈な夜を甘酸っぱい恋心で満たしてくれる漫画だ。読んでいくうちに「夜、眠れないのも悪くないな」と感じさせてくれる。

 物語の主人公の1人・中見丸太は、不眠症に悩む高校1年生だ。4人に1人は何らかの睡眠障害を抱えているといわれる現代日本では、そこまで珍しくないことなのかもしれないが、育ち盛りで多感な時期の彼にとって「眠れない夜」は苦痛なのだ。

 文化祭準備の日。用事を頼まれて天文台のある部屋に足を運んだ丸太は、そこが音のない静かな場所であることに気付く。それもそのはず、ここは…

2021/1/1

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2020/12/25

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君は放課後インソムニア (5) (BIG SPIRITS COMICS) / 感想・レビュー

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yoshida

オジロマコトさんは行間と言おうか、言葉だけでなくコマと絵で感情を巧みに表現していると思う。イサキとガンタ。それぞれが眠れない、眠りたくない理由が見えてくる。お互いに抱えているものの、経験したこと。眠れないことから近づいたふたりはお互いを受け入れるだろう。イサキを可哀想と思うか。ガンタは思わないだろう。ただ、ふたりの未来に少し暗雲があるのは確か。願わくば、その暗雲がふたりで乗り越えられるものであって欲しい。ツーちゃんも健気。白マル先輩も実に良いキャラクター。次巻の発売が楽しみです。夏はスイカですね。

2021/01/05

ぐうぐう

高校一年生、夏、星空、そして二人っきりの合宿。そこに姉が投入される。一人称の、あるいは二人称の物語が、三人称となることで、ふいに客観が生まれる。とはいえ、第三者という客観は、己の、あるいは相手の気持ちを逆に鮮明にさせたりする。眠れないという共通点が距離を縮めた二人だけれど、もっと知りたい、理解したいという気持ちが、二人をさらに近付ける。そこにもはや、不眠という共通点はなくていい。カメラ、安堵、涙、そしてキス。

2020/12/16

すし

とても絵が丁寧で美しい。文字は少ないけど絵だけで夏の雰囲気がとても伝わってくる、夏が恋しくなるような気がしました。ものすごい絵描きさんだなと改めて読んでて思いました。

2021/05/01

kogufuji

このままずっと夏休みだったらいいのにね、とありきたりだけれど思ってしまう。

2020/12/12

葉鳥

ここで丸太の眠れない理由も明らかに。2人とも眠りによって失うのが怖いんだね。「ときめきでシャッターをおすんだ。」金沢探索は懐かしいな。合宿、やりたいこととしたいことしかなくて隣に好きな人がいるの楽しそう。本当ずっと続けばいいのに。早矢と丸太のやりとりが良かった。

2022/05/06

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