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九条の大罪 (1) (ビッグコミックス)

九条の大罪 (1) (ビッグコミックス)

九条の大罪 (1) (ビッグコミックス)

作家
真鍋昌平
出版社
小学館
発売日
2021-02-26
ISBN
9784098608485
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「九条の大罪 (1) (ビッグコミックス)」のおすすめレビュー

『闇金ウシジマくん』作者の描く、悪徳弁護士マンガ『九条の大罪』10巻レビュー。9巻で半グレに裏切られて逮捕された九条は…

『九条の大罪』(真鍋昌平/小学館)

 主人公の九条弁護士は、感情と法律を切り離して考えることを信条としている。半グレやヤクザの弁護をしていることから悪徳弁護士と呼ばれて、家族も離れていってしまった過去がある。そして9巻ラスト、とうとう九条は自分を頼っていた半グレから裏切られ、逮捕されてしまうのだった……。本記事では九条逮捕後の10巻をレビューする。

『九条の大罪』(真鍋昌平/小学館)はなぜ大人気なのか。それを考えるときりがない。私たちは九条を通して法律とは何かを考える一方、同じ真鍋昌平による『闇金ウシジマくん』とは異なる角度から闇社会の怖さを思い知る。どの巻を読んでも衝撃を受けて「どうすればこんな傑作が生まれるのか」といつも自問してしまう。しかし作者は、驚くべき速さでどんどんと新刊を刊行する。読者の興奮はさめる暇がないのだ。

 話を冒頭に戻す。九条の逮捕理由は以下のとおりだ。

殺害実行犯(中略)に逃亡を示唆した嫌疑があり、犯人隠避で逮捕しました。

 なるほど。たしかに夢中になって読み進めているうちに九条の立場で物語を見ていて、「弁護士だから大丈夫」という思…

2024/2/26

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『闇金ウシジマくん』作者の最新作が登場! 次の主人公「悪徳弁護士」はどんな活躍を見せる?

『九条の大罪』(真鍋昌平/小学館)

 闇金融を題材に社会の暗部を描き切り衝撃を与えた『闇金ウシジマくん』。15年間の連載期間中、テレビドラマ化・映画化もされた作品である。最終巻の発売が決まった頃にはすでに累計発行部数が1700万部を突破しており、惜しまれつつ幕を下ろした。

 作者の真鍋昌平さんは、2020年、『週刊ビッグコミックスピリッツ』で新連載『九条の大罪』を始めた。主人公は「悪徳弁護士」と呼ばれている九条だ。この男は一筋縄ではいかない。同情の余地のない人間の弁護を務める。タイトルのとおり、大罪を犯している弁護士のように見える。

 だが、1巻中盤まで読むと、この主人公九条が本当に「悪い」弁護士と言えるのか、わからなくなってくる。

“私は法律と道徳は分けて考えている。 道徳上 許しがたいことでも、依頼者を擁護するのが弁護士の使命だ。”

“法律は人の権利を守る。 だが、命までは守れない。”

 九条は大金を稼いでいる。しかし彼の全財産はすべて離婚した元妻に支払われ、子どもの養育費にも使われているという。彼自身はビルの屋上にテントを張り、生活費や食費を切り詰めて…

2021/4/13

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九条の大罪 (1) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

yoshida

「闇金ウシジマくん」の作者が描く弁護士モノ。弁護士の九条は様々な加害者の依頼を受ける。そして望む結果を出す。それは被害者の立場や倫理とは別。1巻では飲酒脇見運転による交通事故と、軽度知的障害を利用され罪を被せられる男性を描く。爽快な内容ではない。だが、無知だと付け込まれるリスクを参考に知り得る面もある。軽度知的障害の男性は非常に救いがない。しかし、父が入れられた入墨を消し、自身も入墨を消そうとしたことに、過去との決別の思いがある。やや人が死に過ぎではとも思う。2巻はどのような展開になるか。少し期待。

2022/07/18

akihiko810/アカウント移行中

「闇金ウシジマくん」の作者が描くは弁護士モノ。弁護士の九条は様々な加害者の依頼を受け、望む結果を出す。  「ウシジマくん」はなんつーかリアルすぎて辛そうだから読んでない。本作は話題になってるので読んだが、やっぱりえぐいくらいにリアル。闇社会の裏側を知れる。「無知は罪」と言い切る九条。

2023/02/24

33 kouch

ウシジマくんから。金融屋から弁護士が主人公に変わったから正義の味方による因果応報のストーリーかと勝手に思っていた。出だしからエグい。道徳と法をこんなにしっかり分けられる人間がいるのだろうか。後半の曽我部と金本の話は爽快感は少しあるが、九条は弁護士として絶妙にお膳立てしているものの、俯瞰して眺めるスタンスが逆に冷徹。そりゃ烏丸は興味持つわ…薬師前さんのキャラも何か闇を感じ今後の関わりが楽しみ。

2023/12/16

もちもちかめ

自分は、九条のクライアントの立場だと長年感じて行動してきたけれど、そろそろ九条の立場に立ってものを見て動くことが必要と強く感じた。守ってもらってその対価を払う立場から、守って対価をもらう立場へ。強く意識付けしたい。そして相変わらず胸くそ悪い物語なので、ゆっくりとしか読めない。テンポとストーリー展開の説明が悪いため。なぜ?

2022/08/10

ぐりとぐら

後味悪い部分もあるけど、話は興味深い。

2023/10/29

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