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九条の大罪 (7) (ビッグコミックス)

九条の大罪 (7) (ビッグコミックス)

九条の大罪 (7) (ビッグコミックス)

作家
真鍋昌平
出版社
小学館
発売日
2022-11-30
ISBN
9784098614714
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「九条の大罪 (7) (ビッグコミックス)」のおすすめレビュー

私たちの求める“成功”とは何か…「九条の大罪」190万部突破! “闇社会が舞台のはずなのに共感できる”その理由は?

『九条の大罪7』(真鍋昌平/小学館)

 いつも思う。

 私たちは「正しく」生きているはずなのに、幸福感に満たされることは少なく、自分が不幸だと感じることもある。私の場合はフリーライターなので、仕事で生計を立てられなくなって、夫も実家にいる両親もいなくなったら、屋根のある場所でぬくぬくと寝て、お腹がすけば何かを食べられる「今」も突然失ってしまうのではないかという恐怖が常につきまとっている。

『九条の大罪』(真鍋昌平/小学館)を読むたびに私は何を怖いと感じているのか突き付けられる。

 例えば6巻から登場する都会で俳優や歌手になりたいと考えるふたりの若者・数馬と千歌は口癖のように「成功」について語り切望する。真摯に夢を追っていたはずのこのカップルは、一年後、数馬は生活のためホストの仕事をしているときに半グレに声をかけられたことから都会の闇に引きずり込まれ、千歌は港区女子を自称して反社会勢力の権力者と愛人契約を結び、お金のない女性たちを「養分」と呼んでいかがわしい仕事をあっせんしていた。

 彼らはそれでも「成功」を求め続ける。名誉欲や自己顕示欲を満たしても幸せに…

2023/3/5

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九条の大罪 (7) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

もちもちかめ

また読んでしまった。もう嫌なのに。ウシジマくんとは違って、登場人物が固まっていてその人たちだけの話のようで(7巻でやっと気がつく)安心した。そう、この醜悪な地獄の物語はこの人たちだけの話。私とは関係のない、怖くて悪い恐ろしい人たちの話なんだもの。鬼ヶ島の鬼たちの話。ああ、でもそうではないのは良く分かっているのです。だって怖くて仕方ない、仕方ないのです。この世の地獄を知りたくない。と言いつつ自ら進んで絶叫マシンやお化け屋敷に行く。肝を冷やしに。心拍数を上げに。

2023/02/18

lily

0から100万円、さらに1000万円を作ろうとする数馬と、港区女子であることに執着して自分の価値が下がっていることに気付かない千歌。妹の手術費用を捻出しようと努め、千歌への純粋な愛に生きる前者と、ハリーウィンストンの金属とエルメスの皮に価値を見出す後者の対比が印象的。愚か者が目指す理想は更なる愚か者に続く。「愚者の偶像」という題意を考えさせられた。壬生の「奪っちゃいけないものを金で買う守銭奴と、売っちゃいけないものを金で売る馬鹿女」という一言が刺さる一冊。

2023/01/26

歩月るな

「完全に終わったな、壬生くん。」狂犬の犬飼が野に解き放たれたことで、壬生くんが追い込まれていく展開が主なストーリーではあるんだけど、烏丸先生が去ってしまった事で九条先生も引きずり下ろしが始まっていく。飼い犬たちが牙をむく。悪人同士でも妙にまともにやり合っているおかしみもある。菅原さんの手の内で、壬生くんはやられてしまうのか。久我生きてる?

2022/12/01

3.5 新刊読了。半グレ同士で潰し合っているが、どっちも邪悪なのでどっちにも感情移入はできない。でもどちらかといえば壬生の方が主人公寄りなのかな。九条は九条で半グレの依頼ばかり受けているので烏丸に愛想を尽かされる。数馬はハングリー精神もあるし、妹の治療費を稼ごうとする優しさもあるんだけど、どこか精神的に危ういし、千歌とかいうクズ女の何がいいのかやっぱわからん。まぁでもお似合いではある…数馬も行動力はあるけど頭がいいとは思えんし。九条が何考えてるのか結局この巻でも分からなかった。次巻でわかるのだろうか?

2022/12/07

マサトク

どうなるんだこれ、で読んでるな。

2022/12/11

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