KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

胚培養士(はいばいようし)ミズイロ (1) (ビッグコミックス)

胚培養士(はいばいようし)ミズイロ (1) (ビッグコミックス)

胚培養士(はいばいようし)ミズイロ (1) (ビッグコミックス)

作家
おかざき真里
出版社
小学館
発売日
2023-01-30
ISBN
9784098614837
amazonで購入する Kindle版を購入する

「胚培養士(はいばいようし)ミズイロ (1) (ビッグコミックス)」のおすすめレビュー

不妊治療の医療補助をおこなう“胚培養士”の奮闘。男性不妊や高齢妊活など、リアルな問題をおかざき真里が描く

『胚培養士(はいばいようし)ミズイロ』(おかざき真里/小学館)

 ひとつの生命が誕生する瞬間は、神秘的だ。妊娠・出産は、母体にとって命がけとなる行為。多くの医療系漫画はドラマティックな描写を交えて、そんな事実を訴えかけている。

 子どもの誕生を題材にした作品では、産婦人科医や妊娠・出産をする当事者が主人公とされることが多い。だが、漫画『胚培養士(はいばいようし)ミズイロ』(おかざき真里/小学館)は、胚培養士の視点から小さな命が誕生する奇跡を学べる、斬新な一冊だ。

 胚培養士は、主に不妊治療に携わる。医師の指導のもと、患者から預かった卵子と精子を受精するなどの生殖補助医療を行う。国家資格ではないが、肉眼では見えない細胞を相手にするため、産婦人科領域の高度な知識が必要とされる職種だ。

 本作では、ひとりの胚培養士の奮闘を通して、失敗が許されない胚培養士という職の重みと不妊治療に励む患者の苦悩を紹介。おかざき真里氏の美しい絵で描かれる、不妊治療の現場で闘う人々の奮闘劇に思わず目頭が熱くなる。

高齢出産や男性不妊も! ほぼ0gの細胞から命を導く胚培養士の奮闘  …

2023/7/8

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

胚培養士(はいばいようし)ミズイロ (1) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

山口透析鉄

この巻のみ試し読み版で。 体外受精の話に絞った作品というのは確かになさそうです。産婦人科医の話で不妊治療等は当然、出てくるでしょうが。 専門職の技術職、技師とはいっても、カップルにも説明したりで、個々のエピソードも良く練られています。当然ながら夫側に原因のある不妊もあるでしょうし。 山谷えり子・杉田水脈みたいな政治屋は、こういう作品、そもそも眼中にもないでしょうね……。

2023/09/25

陸抗

不妊治療をしてたので、胚培養士さんと挨拶はしたことはある…と思う。直接話す機会はほぼ無かったけど、漫画を読んでこんなお仕事してくれてたんだと感慨深い。体外受精、採卵するまでも毎日のように採血して黄体ホルモンの注射を打ってと、精神的にも肉体的にも金銭的にも追い詰められるから、妊娠しなかったときの絶望感が半端ない。だからこそ、城内ミチルさんのしなやかさがとても眩しい。

2023/09/20

空のかなた

不妊治療クリニックの内側ラボの中、精子と卵子を受精させる胚培養士の物語。感情的な要素を極力排除し卵と精子と向き合い、その声を聴く。主人公の水沢の真っ直ぐな瞳と、生命を扱う事への真摯な姿勢、志望した過去の経緯等を絡めながら進んでいく。日本では14人に1人が体外受精で産まれているという事実と、受精に至るまでの様々な夫婦の人生が絡み合って、密度の濃い構成。考えさせられる事が多くて、読み進み、空を見て、また誌面に戻る。流石おかざき真里さん、の一言に尽きる。

2023/07/23

りー

不妊治療…あまり描かれてこなかった場所にスポットをあてた作品。自分はもう子どもを持てないけれど、兄弟や友人たちも自己注射を頑張って妊活していたので「絶対に失敗できない」という表現は分かる。この生命そのものに関わる仕事がこんなにも手仕事であり、各培養士の技術とセンスが要求されることを初めて知った。

2023/05/17

さち@毎日に感謝♪

話題作なので読みました。当たり前だけれど体外受精を行うにあたって受精を行う人達がいて、その人達を胚培養士というのを初めて知りました。体外受精は大変としか思っていませんでしたが、体も精神的にも辛い思いをしてそれでも子供を願う夫婦に寄り添っている胚培養士が凄いなぁと思いました。多くの人に読んで貰いたいです。

2023/10/03

感想・レビューをもっと見る