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ポーの一族 秘密の花園 (1) (フラワーコミックススペシャル)

ポーの一族 秘密の花園 (1) (フラワーコミックススペシャル)

ポーの一族 秘密の花園 (1) (フラワーコミックススペシャル)

作家
萩尾望都
出版社
小学館
発売日
2020-11-10
ISBN
9784098712083
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「ポーの一族 秘密の花園 (1) (フラワーコミックススペシャル)」のおすすめレビュー

2021年にミュージカル上演も決定した少女漫画の名作『ポーの一族』。新エピソードはどんな内容?

『ポーの一族 秘密の花園』(萩尾望都/小学館)

 日本の少女漫画を代表する作品の一つ『ポーの一族』。発表は1972年である。私は生まれていなかった。

 1998年の文庫化がなければ、私たち以降の世代は存在を知らないままだったかもしれない。小学館文庫で全3巻だったがあっという間に読み終えてしまった。斬新だと感じた。人の血を吸って永遠とも言える時を生きる「バンパネラ」の少年エドガーとアラン、そして前半に登場するエドガーの妹メリーベル。彼らが紡ぐ耽美的な世界は「少女漫画は明るい恋愛ものばかり」という先入観を打ち砕いた。そのため2016年に新作『春の夢』が発表されたときは夢のようだった。

『ポーの一族』シリーズの快進撃は40年の時を経ても変わらない。2018年には『春の夢』が『このマンガがすごい! 2018』オンナ編で第2位にランクイン、40年前の旧シリーズ続編にあたる『ユニコーン』も始まった。そして今年は、本作『秘密の花園』が単行本化された。来年はミュージカルの上演も決まっていて、宝塚歌劇団花組のトップスターだった明日海りおさんと、映画やドラマで大活躍中の俳…

2020/12/15

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ポーの一族 秘密の花園 (1) (フラワーコミックススペシャル) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

rico

時代を行ったり来たりするのは旧作からのお約束。で、今回の舞台は19世紀後半。あの「ランプトン」をめぐるお話。見えなかったピースが少しづつ埋まっていく。エドガーとアーサーの出会い、バンパネラが人間社会で生きていく苦労(!)等など。そこは言わないで、「謎」のままにしといて・・・って思わないではないけど、望都先生がずっと自分の中にしまっていた物語を全部語ろうと決めたのなら、とことんついて行きましょう。それにしても表紙のエドガー、眠り姫アランを護る騎士のよう。アランのためなら鬼にもなりますか・・・。

2020/11/29

kaoru

『ランプトンは語る』のクエントン卿の物語。旧作では人嫌いの変人という印象だった卿が血肉を備えた存在として語られる。妖精のようだったエドガーも骨太になりアランを救うため知略を尽くすように。ポーの一族の秘密と対峙するエドガーは旧作の儚げな存在ではもはやないが、それは40年という時に培われた著者の成熟を物語るのだろう。人びとの記憶のなかで生きたエドガーをどのように現世に着地させ、ポーの一族のなかで生き永らえさせるのか、期待と興味がつきない。「戦うエドガー」が本著の印象だった。

2020/11/16

あきぽん

時代が遡って1888年のお話。エドガーは見た目は14歳のままでも精神年齢は長い時を生きた人そのものだなあ。旧シリーズを読んだ時は、年を取らないバンパネラたちと年を取り世代交代していく人間たちの対比が素晴らしいと思ったけど新シリーズはそれがない。ミステリアスで面白いことは面白いのだけど。

2020/11/14

ばう

またエドガーに会えたこの嬉しさ。勿論絵のタッチは以前の方が好きだし、何だかエドガーが人間的になって性格も丸く優しくなってるのはちょっとどうか?とは思うけれどそれを差し引いてもこの物語に出会えた喜びは何にも変え難いです。この巻はエドガーとアーサーとの出会いと「ランプトンは語る」の絵が描かれた経緯が分かるお話。う〜ん、続きが気になる!番外編は短いお話なのに余韻が残る良い話でした。

2020/12/03

はなすけ

新シリーズからエドガーは感情的な骨太キャラになった。子供の頃はランプトンの巻が大好きで、アーサー卿のミステリアスさにドキドキしたものだ。最終回でチラッと姿をみせる演出も心にくかった。で、その卿とエドガーたちの馴れ初め。結構ドタバタしてるのに驚き。続きも楽しみです。

2020/11/14

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