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真綿の檻 (1) (フラワーコミックス)

真綿の檻 (1) (フラワーコミックス)

真綿の檻 (1) (フラワーコミックス)

作家
尾崎衣良
出版社
小学館
発売日
2022-09-08
ISBN
9784098717958
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「真綿の檻 (1) (フラワーコミックス)」のおすすめレビュー

夫にいびられる可哀想な妻の話と思いきや……全3話に隠された衝撃の展開『真綿の檻』

『真綿の檻』(尾崎衣良/小学館)

 働く女性が増えて、夫婦の形も変化してきた。共働きで、家事や育児にも男性が参加することが一般的になってきた。それでもやっぱり、こびりついた価値観は消えないのだろうか。『真綿の檻』(尾崎衣良/小学館)を読み始めたときの、私の感想である。「どうせ夫にいびられる可哀想な妻のドロドロした漫画なのだろう」――そう思っていた。しかし、そんな自分の予測は、第2話を読み始めた途端に大きく裏切られることになる。

『真綿の檻』は、“清武榛花”の義妹、宮崎紗英の視点から始まる。紗英の夫の姉・榛花は、控えめで化粧っ気がなく、ひどく古風な女性だという。榛花の夫・一広は紗英たちがいつ遊びに行っても、無愛想にソファに座ったまま。生理痛でつらそうな榛花を心配する紗英に対して「人の嫁を病人扱いするな」と怒り、散らかった台所に対しては「そんなもの体調戻ったら洗えばいい」と言い放つ始末。榛花はフルタイムで働いているらしいが、その上で家事一切を担っているようだった。「いつの時代の夫婦だよ」と突っ込む紗英と、「ねーちゃん相変わらず奴隷みたいな生活してたな」と…

2022/8/6

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©️尾崎衣良/小学館

©️尾崎衣良/小学館

©️尾崎衣良/小学館

<続きは本書でお楽しみください>

2023/3/24

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©️尾崎衣良/小学館

©️尾崎衣良/小学館

©️尾崎衣良/小学館

2023/3/23

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真綿の檻 (1) (フラワーコミックス) / 感想・レビュー

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たまきら

タイトルをGEOで見て。友人たちと実家暮らしを「居心地の良い牢獄」と話したことがある。男性の場合は窒息しそうなほどの溺愛に閉口する話をし、女性の場合はそこにプラスして家事の負担や虐待すれすれのモラハラエピソードがある。オムニバス調のエピソードのうちはじめの話は、自立した姉を巡る実家と夫のパワーバランスがとても巧みに描かれていて面白かった。救いがあるだけにこのお話は良かった!二つ目のお話は「檻」ではないと思う。どの人物にもそれほど感情移入できなかった。

2024/02/23

陸抗

Twitterの宣伝で、ずっと気になっていた作品。弟に関しては、姉にお金を借りに来てる時点でなんとなく予想は出来ていてその通りだったけど、母親に対する感情、夫の言葉の真実が明らかになると、全体の見方がガラリと変わるのが面白かった。二巻では、新たな家族が出るのかしら。

2022/09/08

柊子

こういうラストでホッとした。最低だと思っていた夫が良い人で、良い人だと信じてた弟がクズ人間で……現実でもよくある事かも。長い間、夫の言いなりで、主婦という立場に縛られてた主人公のお母さん、この先、心から愉しい人生を送れますように。

2022/10/02

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

内容がタイトルと違う、という煽りに釣られ。これ、すごい(語彙)。視点を変えることによって人は救われる。関係性の見直しは、あらゆる問題に役立つかも。結果ハッピーエンドというところに、著者の人間性が。物語は人を救うものでないといけないのだ。

2023/01/08

みやび@夜649

電子。これは面白い。一方から見ると不幸でも真実は違うと言う展開に驚き。偶然にももう一編の短編も似た部分があり、最初では意地悪な同僚だったが、視点を変えるとそうでもなかったりする真実。どちらにも嫌な部分があり、いいところもある。納得の面白さ。

2023/03/14

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