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もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

作家
村上春樹
出版社
新潮社
発売日
2002-10-30
ISBN
9784101001517
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もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

村上春樹は小説は言うまでもなくいいのだが、それと同じくらいに紀行文の名手でもある。今回のそれはシングル・モルトの故郷、アイラ島とアイルランドだ。旅を愛し、酒をこよなく愛する作者には最高の地。自分で試してみればわかるが、酒を語るというのは存外に難しい。村上は彼一流の比喩で、アイラの個性を例えば次のように語る。「バロック音楽でいう通奏低音である。その上に、様々な楽器の音色とメロディーがかぶせられていく」。また中には、なかなかにうまい格言めいたものもある。「世界には島の数だけ、島の悲しみがある」という風に。

2012/11/11

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️15年程前の作品です。スコットランドとアイルランドを短期間周遊した際の旅行記ですが、ターゲットはシングルモルトウィスキーだったので、個人的に非常に引き込まれる内容でした。特に有名な見どころがある訳ではないが、後からジワジワと心の中に澱があたかも郷愁のように残る素朴な忘れ難い場所のようです。どういうわけかこれまで読んだ同じテーマの作品は全て著者が中年以降の男性でした。何と無く滅びゆくもののような感じがします。まあ、商業的に成り立つならひっそりと続けていける方が良いのかも知れません。

2014/05/06

優希

お酒が飲めないので、ウィスキーの芳醇な味や香りを心地よく愉しむというのがイマイチはまりませんでした。それでも文章から、その土地で上質なものを堪能することの贅沢は伝わってきます。きっとお酒が好きな人はこのエッセイの奥深さがわかるんでしょうね。

2017/04/29

かみぶくろ

気楽に読んでほろ酔いになれるライトなエッセイ。とりあえず写真がとても良い。厚い雲のグレーを背景にした自然な緑やペンキの白がすごく綺麗だし、現地の雰囲気を柔らかく伝えてくれる。機知に富んだ読みやすい文章も、思わずほうっと溜め息でもつきたくなる豊かな香り。ぶっちゃけウイスキーの味をどうこう言える自分ではないが、人生のあらゆる事柄を深く味わいながら生きていかんとする村上さんのそのスタンス自体が誠に素敵です。そしてその味わいを言葉に置き換えていくことの意義深さ。それは酒でいう発酵や蒸留に近い工程なのかもしれない。

2016/01/11

tokko

時間をかけてお酒を楽しむことなんて普段ないので、心ゆくまでお酒をゆっくりと飲みたくなった。「うまい酒は旅をしない」きっと本当にそうなのだろう。一度お酒を楽しむ旅がしてみたいです。

2010/11/30

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