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ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

作家
和田 誠
村上春樹
出版社
新潮社
発売日
2003-12-20
ISBN
9784101001531
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ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ふうらいぼう

和田誠さんが書いたジャズミュージシャンのイラストに村上春樹がエッセイを加えた本。短編小説のようなあざやかな光を放ち、何度も何度も繰り返し読んでしまう箇所。それはマイルズ・デイヴィスに関する文章(本書の102ページ)。 ジャズへ抱く村上春樹の愛情がぴしぴしと伝わってくる。「世界に恋をする」(本書76ページ)ことの熱さを伝えてくれる本。

2016/10/23

めしいらず

フリーがジャズ喫茶を席巻していた当時、音楽を小難しく聴く人々のありように背を向け、ムラカミ青年は自分の嗜好の趣くまま。だから彼がジャズ音楽を語る時、そこには嫌味が生じなくて好もしい。ビリー・ホリデイ、ジェリー・マリガン、レスター・ヤング、ルイ・アームストロングの章が素敵。LPが高価だった時代。やっとの思いで買った一枚を心を込めて何度も聴く。何て不便で良き時代だろう。好きな曲だけを集めて容易く持ち歩ける昨今。その一枚、その一曲に傾ける情熱はどんどん希薄になっているような気がする。便利=幸福とは限らないのだ。

2018/11/30

zirou1984

楽理については一切触れず、印象論とレトリックで綴る音楽論はまさしくロキノン的。とはいえスタン・ゲッツやビリー・ホリデイらを語る時のそれは音楽以上に心揺さぶるものがある。味のある和田誠の似顔絵は丸顔がやたらと強調されて愛嬌いっぱい。とはいえ、ここにあるのは前書きで言う通り、「いつもの椅子に身を沈めて」感じ取るお上品で観念的な世界観だ。黒人音楽というのは本質的に心と身体の両者を震わせるものでありながらその精神性によってのみ論じられているのを読むと、良くも悪くもJAZZ喫茶的だよなぁと難癖付けたくなってしまう。

2016/02/14

抹茶モナカ

和田誠さんの描いたジャズ・ミュージシャンンの絵に、村上春樹さんが文章を書いた本。単行本では、和田さんの絵に比重があって、ガッチリした装丁だったので、手が伸びなかったのだけれど、文庫だと絵のわからない僕でも手が伸びやすい。お2人のジャズへの造詣の深さが伝わって来て、お酒でも飲みながら、ジャズを聴くのも良さそうだな、と思える本。村上春樹さんがアーティスト1組につき1枚LPを選んでいて、そのLPが聴きたくなった。自分なりにジャズも聴いて来たつもりだったけど、知らないミュージシャンも多くて、勉強になった。

2017/12/17

baboocon

和田誠氏のジャズメンの肖像画に村上春樹が数ページの文を書く形式のエッセイ。村上春樹のジャズ好きは知っていたけれど、改めて彼の聴いてきた膨大な数のジャズ体験に裏打ちされた文章に圧倒された。有名どころであってもコルトレーンとかキース・ジャレットなど入っていないのが渋い。読みながら何冊かのCD(とLPレコードも)を注文しました。

2017/02/14

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