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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)

作家
村上春樹
出版社
新潮社
発売日
2010-04-08
ISBN
9784101001579
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ジャンル

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村上春樹作品にも影響!? ノーベル文学賞受賞ボブ・ディランの“文芸処女作”『タランチュラ』とは?

『タランチュラ』 (ボブ・ディラン:著、片岡義男:訳/KADOKAWA)

ミュージシャンのボブ・ディランが2016年「ノーベル文学賞」を受賞した。受賞理由は「アメリカ音楽の伝統に、新たな詩的表現を創造した」ということだが、ディランが1971年に文芸処女作『Tarantula』を出版しているのをご存じだろうか。(※翻訳本『タランチュラ』が出版されたのは1973年)

本書は「銃たち、罰せられざる鷹のマウスブックとギャッシュキャット」というタイトルの物語から始まるのだが、その出だしはこうだ。 アリーサ/神と男とについてうたうジューク・ボックスの結晶のようなこの女王は酒がまわって血が酒にかわってしまったような傷のなかに拡散していき甘い音の波に心をとめるようにしようとし、クリップルになりながら、おお、あの偉大な黄金郷に歓迎の声をあげる、よろめき傷ついた自分だけの神、しかし彼女はできない、あなたがついていく人たちのリーダーである彼女だが、彼女にはできない、彼女にはうしろだてがない、彼女にはできない…… (※筆者註:以下改行や句点なく、散文を挟みながら文章が続く…

2016/10/17

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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

「世界の終わり」は、「私」の意識下の世界なのだろうか。下巻で、これらの2つの世界がどんなふうに統合されていくのか楽しみだ。「ハードボイルド」の世界での「私」の語りには、村上春樹らしい軽妙で軽快な比喩が多用されるが、「世界の終わり」での「僕」の語りにはそれがない。さあ、一気に下巻の暗闇の中を「地震よりもずっとひどい」ところへ行こう。

2012/05/24

遥かなる想い

村上春樹らしいワールドを提供してくれている。登場する女性がよい。影との分離とか、頭骸骨とか組織とかわけのわからないところが よい。1980年代の作品である。

2010/07/18

ミカママ

【2016年初読み】初読みはやはり私の原点で、ということで春樹さま作品。同じくハルキストの友人をして「この作品を書いたというだけで、これから先、村上春樹が何を書いても、何をしても僕は許す」と言わしめた作品。もちろん私も何度目かの再読ですが、読むたびに発見があります。「何もないよりましだし、あるもので我慢するしかないのだ」モノしかり、人間関係しかり。きゅうりのサンドイッチをビールで流し込みながら、スタンダールの「赤と黒」読みたくなっちゃう。やっぱ春樹さま、天才だな(笑)一気に下巻へ♬

2016/01/04

抹茶モナカ

2つの物語が交互の章立てで展開する小説。再読するのは何年ぶりだろうか。このところ、外界との距離感を保って、物語の力にすがりたい気持ちが強く、本作を手にした。外界から壁によって守られた街のイメージが強く残っていて、その空気感に触れたくなった。社会人として生活していて、物凄く行き詰まりを感じていて、村上春樹さんの本を毎日少しずつ読んで、自分の心を守っているような日々。『世界の終り』のイメージは西洋のファンタジーの世界観として記憶していたけれど、そんな事もなくて新鮮だった。

2017/08/30

mura_海竜

初めて読む、村上春樹さん。実際は3冊目なのだけれど、小説として読むのは初めて。コットンさん紹介。一つの物語なのに色々な作風があり、場面ごとに切り替わる。ある時、本を持つ手の指の表面に文字らしき黒いものがぞろぞろ出てきそうな感じだった。人間の欲求がこの本に収まっている。生理的欲求、安全安心の欲求、愛情や所属の欲求(集団欲、序列欲)、人から認められたい欲求、理想の自分になりたいという自己実現の欲求。物語の欲求がその時の自分の欲求のと同じ場合、集中し、読みが早まる。自分の手で学び取ったものは身につく。下巻へ。

2013/09/27

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