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眠れなくなる 夢十夜 (新潮文庫)

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眠れなくなる 夢十夜 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

新潮社も結構商売をするなあという感じです。漱石がらみの本がい最近出ているのとジャケットが違っているので5年近く前に出されているものと内容が違っていると思って購入して読んだらまるっきり同じものでした。やはり本屋で時たまこのようなものは内容を確認しないといけないのですね。印象は変わらずに荻原さんのが一番漱石に近いと感じました。

2017/01/17

優希

夏目漱石の『夢十夜』へのオマージュと言えるでしょう。10人の作家たちによるそれぞれの物語は時に妖しく時に美しい。そして全体にたゆたうのはほの暗い雰囲気でした。それはまさに闇の中を彷徨っている気分になります。漱石の『夢十夜』の夢の中のような感じではなく、この作品は夢と現の狭間にいるような感覚でした。断片と言うより短編として成立しているとも言えますね。

2017/01/15

いつでも母さん

忘れられない夢・・私にもある。思い出すだけで涙が溢れる。生涯忘れはしないだろう・・漱石の『夢十夜』は読んでいないが、『こんな夢をみた。』で始まる短編十作。各作家各様に良い。『こんな夢を見た、とは言えない。』の荻原 浩も良い。どれか一つと問われたら小路幸也の『輝子の恋』を挙げたい。しかし眠れなくなりは、しなかったなぁ。

2017/01/09

じいじ

元旦から2日にかけてみる夢を初夢というらしい。今年は初夢が見られなかったので、この本で夢を見ることに。「こんな夢をみた…」の書き出しで始まる⒑名の人気作家による夢物語短篇集。なかなか味の良い作品揃いだが、私のお気に入り2編を紹介したい。【厭だ厭だ:あさのあつこ】意中の恋人を諦めて、財産目当てで他の女と結婚した男の苦悩が面白い。一押しは【翼:小池真理子】だ。亡き恋人(不倫の関係)への追憶の話。取り残された女のやるせない心の内を丁寧に小池流の筆致で描かれている。人間の孤独、生と死が18頁に収められた傑作だ。

2017/01/06

M

「こんな夢を見た。」と始まる十篇の夢物語。漱石の祈念として10人の作家が綴る夢十夜は。光や、闇をたゆたうような、人様の夢の中に忍んで眺めているような、淡く、妖しく、ときに仄かに怖く。最後の一篇、"輝子の恋"。古風で爽やかな余韻のまま、そんな終い方が気に入りました。個人的な夢の話として、元旦の夜、いわゆる初夢に、ふだんは見たこともないような綺麗で奇妙な夢を見た。調べると大吉夢。吉夢は人に話すと離すことになるから他言しない方が良いとのことです。

2017/01/08

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