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数学する人生 (新潮文庫)

数学する人生 (新潮文庫)

数学する人生 (新潮文庫)

作家
岡潔
森田真生
出版社
新潮社
発売日
2019-03-28
ISBN
9784101012513
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数学する人生 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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バイクやろうpart2

岡潔さん作品1冊目です。この本を手にするまで "日本数字史上最高の数学者" とは、いざ知らず日本人ながら恥ずかしく思いました。作者さんの多変量解析は、学生時分、ずいぶん利用したので、少しだけ親近感湧きながら読ませて頂きました。数学者なのでカチカチの文章かと思いきや、なんとも柔らかい温かみある文面で入り込み易かったです。が、天才的な数学者さんです。『定義』を徹底して追求される姿が、凡人には少々難解でした。あらためて目に映る事象を、先入観持たずフラットに考えることの必要性を感じた一冊です。

2020/03/03

マリリン

最初の写真が何とも言えず良い。数学者である岡潔の講義から始まる本書を読み、生活の全てから岡のいう情が伝わってくる。右の内耳に関心を集めると情緒がわかるという。無明・不生不滅と数学と関係ないような話であるが、数学をこのような視点からも研究していたのかと思うと、岡潔という人間そのものがとても魅力的に思えてならない。『博士の愛した数式』を読み、数式が美しいと感じたのは数学の根底にあるものが、岡の思想にあるものと通じるからなのだろうか。岡曰く、数式で心を表現する…。一生、二生、三生…良い言葉だ。焦りが消える。→

2019/08/27

Y2K☮

全てはひとつ。情と情趣は世界と自分、樹木と葉の関係性。自他を分けない。エゴを克服した先の真我。喜怒哀楽からも距離を取る。俗物!世間体だ!というお叱りの声が頭に焼き付いた。ご結婚されてお子さんが三人もおられて、それでも大学を離れ、講師職で糊口を凌ぎつつ研究に没頭した。編者の森田真生はどんなに忙しくても午前中は必ず数学に使うと云っていたが、岡潔もそうらしい。私も今は朝に書く事が多い(たまに夜に書くといい刺激になる)。何かのためじゃない。好きだから打ち込む。必要なのは紙と鉛筆といくらかの本。確かにそれで十分だ。

2020/06/05

奏市

不思議な本だった。色んな事を考える端緒になり、読んで本当に良かった。少しは自分とかいのちとかについて理解が進んだか。明治生まれで、主に在野で研究しながら世界的な研究成果を出し、文化勲章を受賞した数学者のエッセイ。『数学する身体』の森田さんが編者。道元、芭蕉、漱石、芥川らの思想を紐解きながら、情緒をキーワードに存在・いのち等についてのヴィジョンが描き出されている。日本人なのに日本的思想をいかに知らないか愕然とした。自国の事をもっと知りたくなった。「人というのは、大宇宙という一本の木の、一枚の葉のようなもの」

2020/03/01

garyou

現在では「ギリシャは東洋の永遠の敵である。しかしまたしても心がひかれる。」という芥川龍之介のことばにうなづく人も少なくなってきているのではあるまいかと思いつつ読む。岡潔は日本のことなら「ああ、あのことか」とわかると云ったけれど、そう思う人も少なくなってきているのではないかという気がしてならない。しかしてギリシャはやはり永遠の敵なのかもしれない、とか益体もないことを考えてしまった。不明にして岡潔のことははじめて知った。著書に触れてみたい。

2019/09/20

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