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創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち (新潮文庫)

創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち (新潮文庫)

創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち (新潮文庫)

作家
小島秀夫
出版社
新潮社
発売日
2019-10-26
ISBN
9784101016412
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「創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち (新潮文庫)」のおすすめレビュー

断絶の時代を繋ぐゲームクリエイター・小島秀夫のMEME「創作する遺伝子」を受け継ごう

『創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち(新潮文庫)』(小島秀夫/新潮社)

 ゲームクリエイター・小島秀夫監督の最新作『デス・ストランディング』が世界中のゲームファンを驚かせ、楽しませ、寝る時間を奪い、号泣させている。

 映画でも小説でもマンガでもなく「ゲーム体験だからこそ」得られる感動や面白さを追求し、次々と「新しいゲーム」を生み出してきた小島監督。

「かくれんぼ」をスリリングな潜入ゲームにし、「おつかい」そのものを世界と人の絆の再生のゲームに仕立ててしまう、視点と感性。

 発想の源にあるのは何か? 何をどう見て読んで自分に取り込むことで、新しいものが生まれるのか? 現役クリエイターも、クリエイターを目指す人も、創作の源を知りたいと思うことだろう。

 その手がかりのひとつになるのが『創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち(新潮文庫)』(小島秀夫/新潮社)だ。

 MEMEとは、「進化生物学者のリチャード・ドーキンスが提唱した概念である。生物的な遺伝子(GENE)とは異なり、文化や習慣や価値観などを次世代に継承していく情報」を指す言葉である。「思考や精神の遺伝…

2019/12/28

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創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ホッパー

小島秀夫さんの愛する作品群の紹介は、昔の記憶や想いが込められていてどれも素晴らしかった。流石天才ゲームクリエイター!と思える書きっぷり。

2024/01/28

ミライ

メタルギアシリーズで有名なゲームデザイナーの小島秀夫監督の著書(過去に出版した書籍を再構成した一冊)。小島監督の創作エネルギーのもとになった本・映画・音楽・マンガが紹介され、最後には星野源さんとの対談も収録。ほとんどがSF・推理系で占められると思いきや「海街diary」や「仮面ライダー」なども紹介されていて監督の懐の深さが感じられた。現在でも毎日書店へ足を運びインプットを欠かさない小島監督はクリエイターの鏡のように思える。まもなく発売される新作ゲームの「DEATH STRANDING」はぜひプレイしたい。

2019/11/02

J7(読メ低浮上中)

本を読み、映画を見たり世の中の物語に触れることは単なる消費行動ではない。そこには現実の人と人との出会いに匹敵するような体験があり、それによって新たな価値観が加わり、継承され、自分という人間までもが作られる。そんな明確な信念を持つ、ゲームクリエイター小島秀夫監督による自身に影響を与えた本・映画等のレビュー集は、監督の源流を見せてもらうようで、ものすごく興味深い。なにより創作物に日々触れて生活していくことの意味を強く肯定してもらえたようで勇気がわく。自分もまたこの本からひとつのMEMEを受けとることができた。

2019/12/03

ぐっち

メタルギアの小島監督の主に書評(時々映画や音楽評)。上から目線で論じるのでもなく、本を読めと押し付けるのでもなく、どんな影響を受けて小島秀夫が出来上がったのかを語っている。小島監督がそりゃ読んでいそうな古典SFから、「海街ダイアリー」など意外なものまで幅広く、思った以上に自分の読書歴とかぶっていて親近感。そういえば自分も「ブレラン」3回(編集バージョン違い)+電気羊も読んだなあー。久しぶりに観たくなって、メタルギア好きの高校生の息子を巻き込んで、「ファイナルカット」をプライムで見ましたよ。

2020/05/02

緋莢

<だから僕は毎日、本屋に通う。出会いを創るために、通い続けるのだ。>「メタルギア」シリーズでお馴染みのゲームクリエイターである著者。<このラインナップが、いやこの文脈が小島秀夫という人間と、作品を創った。これらが 伝えてくれたMEMEが僕に創作や生きるためのエネルギーをくれた。>と「はじめに」で書いているように、熱量が凄く、気が付くと引き込まれていました。ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』、朱川湊人『オルゴォル』、ドン・ウィズロウ『サトリ』、トレヴェニアン『シブミ』(続く

2020/05/01

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