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カンパニー (新潮文庫 い 135-1)

カンパニー (新潮文庫 い 135-1)

カンパニー (新潮文庫 い 135-1)

作家
伊吹有喜
出版社
新潮社
発売日
2019-12-23
ISBN
9784101017310
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ジャンル

カンパニー (新潮文庫 い 135-1) / 感想・レビュー

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W-G

予定調和な展開のお仕事小説。しかし時に熱く、時にホンワカするのは何故だろう。バレエ団の実状の興味深さと、完全にアスリートな世界に生きている高野や美波の姿が輝いているからだろうか。というかもともとバレエはアスリートになるのか?青柳や瀬川なんかは、実は出向してからもあまり変化しておらず、特に青柳は最初からそこそこデキる人で、出向後も調整型なスタンスは変わらずな印象。それもあって元嫁の悦子が際立って嫌な人物に映り、行動や発言が意味不明に感じる。宝塚の舞台ではなく、ドラマ化してEXILEにも出演して欲しい。

2020/01/02

starbro

伊吹 有喜は、新作中心に読んでいる作家です。ドラマを観ているので、未読の本書を読みました。 https://www.nhk.jp/p/ts/NYXK5QNJVW/ 原作も良かったと思いますが、ドラマでは毎回最期に問題が発生し、次の回に期待を持たせるので、今の所、ドラマに軍配を上げます。宝塚歌劇月組で舞台化しているとは思いませんでした。 https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2018/company/index.html レッスン(努力)、パッション(情熱)、カンパニー(仲間)

2021/02/06

しんたろー

久々の伊吹さん。リストラ候補で家庭も崩壊中の青柳が自分と重なって大共感しながら読んだ。全く無知なバレエ団への出向という設定が面白いし、生真面目に仕事をしようとする青柳に好感が持てた。もう一人の主役・トレーナーの由衣が不器用ながら懸命に使命を果たそうとする姿も応援したくなる。ダンサー・高野を始めとした登場人物たちも適材適所に書き分けられていて、群集劇としても面白い。中盤のフラッシュモブは鳥肌が立つ素敵なシーンで、リズム感のない私でも踊りたくなった。随所に現実の苦みも残しつつ、爽やかな読後感の良作と思えた。

2020/05/29

さてさて

“何かあったときに乗り越える力はやはり真摯な態度や誠実さ、情熱の中にある”と、作品執筆のことを語る伊吹さんが『バレエ団へ出向』した一人の会社員を主人公に、半年後の『公演』迄の喜びと苦しみを描いたこの作品。そんな物語にはそれぞれの立場の中に生きる意味を探し求める主人公の真摯な生き様が描かれていました。『バレエ』の舞台裏を垣間見ることのできるこの作品。『総務畑』という管理部門の会社員が主人公を務めるこの作品。真摯に誠実に生きることの貴さを強く感じさせる物語の中に、人が再生していく瞬間を見る清々しい物語でした。

2023/03/25

SJW

伊吹さんの小説は再生のテーマが多く、辛い場面を想像して手に取るのを躊躇していたが、以前の上司が支援しているバレエ団でシステムの仕事をしないかと誘われたことを思い出し読み始めた。会社の合併を機にリストラ対象となった50歳手前のサラリーマン青柳誠一と、マラソン選手をトレーナーとしてサポートしていた瀬川由衣がまったく世界が異なるバレエの仕事に巻き込まれ、戸惑いながらも大きな公演に向けて進んでいくお仕事小説。バレエの舞台裏とプロジェクトマネジメントの大変さを実感できると共に、話の展開に興奮し感動してしまった!

2020/05/13

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