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鏡じかけの夢 (新潮文庫)

鏡じかけの夢 (新潮文庫)

鏡じかけの夢 (新潮文庫)

作家
秋吉理香子
出版社
新潮社
発売日
2021-05-28
ISBN
9784101029412
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ジャンル

鏡じかけの夢 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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アッシュ姉

願い事が叶う鏡をめぐる連作短編集。レトロな語り口に誘われて、するする読めて面白かった。欲望に惑わされる人たち。愛されたい幸せになりたいと願っていたはずなのに段々と欲深くなり、嫉妬や憎悪など負の感情に黒く覆われていく。結末は何となく予想つくものの答え合わせをするように楽しめた。切なく苦い後味もよかった。

2022/03/16

キンモクセイ

不思議で妖しいある鏡についての5つの物語。その鏡を磨くと願いが叶うという。人間の奥底に潜む黒い欲望。手に入るのなら過ちでもかまわない。誰もがそんな風に思ってしまう。羨望、嫉妬、歪んだ愛情、気づくのが遅すぎた絆、増悪、人は欲望を満たすためなら裏切りも破滅もある。本当に魔境なのだろうか?「その鏡に願ってはいけない」と言われても無理だろう。願いが叶ってしまうと思い込みだけなのか?そんな鏡が手に入るとしたら、願いますか?私なら...手に入るなら願ってしまうかも。その代償がたとえあったとしても。私は弱い人間だから。

2021/09/26

annzuhime

その鏡を磨き続けたら願いが叶う。魔鏡に見せられた人間たちの弱さと欲望と闇。その願いが叶う時、代償として何かを失うかもしれない。そうと分かっていても願ってしまうのが人なのだろう。ゾッとしたり切なくなったり、わずかに光が差したり。どの話も面白く読ませてもらいました。

2021/10/29

けいこ

ある古い鏡に纏わる連作短編集。この鏡を磨くと願いが叶うと言う。人間の欲は底を知らない。それは自滅へと続く道。その鏡に写るのは欲の塊の醜い自分。秋吉さんは、誰もが持っている人間のちょっとした嫌な部分を取り上げるのが上手い。今回もどの話もゾワっとして面白かったです。

2021/06/19

タケチヨ

磨けば願いが叶うという妖しげな鏡に翻弄される人々を描いた連作短編集。舞台は戦前から戦後果ては海外まで飛び、登場人物たちも貴族から貧民までと幅広い内容。どの話も人間が内に秘める欲望を律する事が出来ず悲劇の結末を迎えてしまうのだが、鏡への願いは間違いなく叶えられているという矛盾さがミソ。イヤミスに定評がある秋吉先生の本領発揮といった感じで、各章短いながらも面白く読めた。個人的には『奇術師の鏡』がお気に入りで残飯シチューから肉を分け与えようとする正志クンにほっこりした。

2021/06/24

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