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私の少女マンガ講義 (新潮文庫)

私の少女マンガ講義 (新潮文庫)

私の少女マンガ講義 (新潮文庫)

作家
萩尾望都
聞き手・構成/矢内裕子
出版社
新潮社
発売日
2021-06-24
ISBN
9784101029818
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私の少女マンガ講義 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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rico

萩尾望都さんのイタリアの大学での講演と関連するインタビュー。ジェンダー問題への視点をベースに追いかけた「リボンの騎士」から「大奥」までの少女マンガの歴史(でも、T宮さんはやはりスルーなのね・・)は興味深いし、自作についての解説も、隠された意図やコマわりなど技術的なお話なんかもあって楽しい。一方90年代後半以降の作品、ほとんど読めてないのに気づいて愕然。また宿題が増えてしまいました(^^; 再開した「ポー」の続き、早く描いてください!!

2021/08/23

佐島楓

萩尾先生の作品は『ポーの一族』と『トーマの心臓』しか拝読したことがなく、当時これらの作品がどのように読者に受け止められたのかも知らないのだけれど、この本から得るものはたくさんあった。特に短編・長編マンガの書き方については小説のそれと重なるところも多く、表現の方法が異なるだけなのだなという発見があった。マンガや文章などで表現をしてみたい方、それ以外のマンガが好きな方たちに胸を張っておすすめできる本。

2021/08/05

小鈴

講義録では手塚治虫のリボンの騎士から始まり、よしながふみの大奥で終わる。後半の自作語りも、残神を書いて親目線でマンガを描けるように。ここはポイントかも。少女マンガ家は親目線で物語を紡げない。鎌倉シリーズの吉田秋生ですら姉目線まで。漫画家の母親の呪いは深い。萩尾望都ですら母親ではなく父親目線でしか描けない。「ここではないどこか」シリーズは3.11の前の世界を前提には描けずにやめたのか。。。逃避するために中世のマルゴへ。話を聞くと色々腑に落ちる。

2021/07/04

まさこ

思った内容のナナメ上を行ってた!イタリア講演は少女マンガ概観を示し、作品解説も美しい。描き手の年齢が10代で読者に近かった、編集側の思惑から外れても同人誌でしぶとく表現し続け立場が逆転。白い紙に想像力と画力を駆使して物語を生み出す、という技能。小説より下に見られがちですが、音楽のように直接的な訴求力は確か。特にコマ割りに関する記述は、目から鱗。読者を物語に引き込む疾走感やリズム、直接感情に訴える源の役まわりだったとは。ちょうど成長期の少女マンガに伴走した世代には刺さりました。ここではないどこかへの憧れ。

2021/09/26

sasara

モーさま萩尾望都さん伊ナポリ東洋大学とボローニャ大学での 戦後少女マンガ史講演。手塚治虫先生リボンの騎士から各年代の代表的作品と大奥までを解説。自作「半身」「柳の木」「イグアナの娘」解説もとなかなか興味深いお話がたくさん。 当然ながら大泉サロンで袂を分けた竹宮惠子さんと増山法恵さん少女マンガ革命についてはスルーしておりますwwww

2021/08/18

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